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Lesson 3 助動詞(Auxiliary Verb)・その1

1-1
He can’t be over sixty; he must still be in his forties.
彼が60才を超えているはずがない。まだ40代に違いない。
解説  文後半がA must be Bで「彼はまだ40代に違いない」だから、前半はA cannot be Bの「彼が60を越えているはずがない」を選んでやる。人is in人’s fortiesで「人は40代である」の意味。
1-2
When you go abroad, do you always have to get a visa?
外国に行くときにはいつもビザを取らなきゃならないのか?
解説  4つの選択肢で、疑問文がDo you~?になるのはhave toだけ。
君はそれをすぐにやるべきだ。→君はそれをすぐにやるべきなのか?
You have to do it at once.
Do you have to do it at once?
You ought to do it at once.
Ought you to do it at once?
You should do it at once.
Should you do it at once?
You must do it at once.
Must you do it at once?
1-3
This report is not needed right now, so you don’t have to turn it in immediately.
この報告書は今すぐは必要ない。だから、直ちにそれを提出する必要はない。
解説  文前半から「提出する必要はない」で「不要」のdon’t have toを選んでやる。turn in Aで「Aを提出する」の意味の句動詞。句動詞の目的語が代名詞化すると、代名詞は句動詞の間に割り込む。
君は宿題をすぐに提出しなさい。
You ought to turn in your homework immediately.
君はそれをすぐに提出しなさい。
You ought to turn it in immediately.
なぜこんなことが起こるのかというと、実はこれもETの法則!句動詞の間に割り込む代名詞についてはここを参照のこと。
1-4
You ought to drive your car more carefully.
君は車をもっと慎重に運転すべきだ。
解説 選択肢might、should、mustは空所直後のtoとは結びつかない。結びつくのはought toだけ。
1-5
Jane would rather read than eat.
ジェーンは食事をするよりも本が読みたい。
解説 would rather A than Bで「BよりもAしたい」。would rather A than Bについてはここを、仮定法についてはここを参照のこと。
2-1
He must turn in some papers next week.
=He has to turn in some papers next week.
彼は来週レポートをいくつか提出しなければならない。
解説  中学以来お馴染みの「must=have to」。実際には、mustは話し手である「私」が個人的に彼がそうするべきだと思っている時に使う。一方have toは彼を取り巻く状況や事情が彼にそうすることを強要するときに使う。
僕はもう行かなくちゃならない。
I must go now.=僕自身が帰りたいと思っている。
I have to go now.=僕はもっといたいのだけど、やむを得ぬ事情で帰らなくちゃならない。
だからmustの否定は「強制否定」となって「~してはいけない」の意味になるのに、have toの否定は「強要否定」となって「周りの事情からそうすることを強要されることはない」、言い換えると「~する必要はない」になるわけです。 ま、そんなことを考えながらnativesたちは使ってはいないけどね。
2-2
He smoked regularly for some time in the past, but he doesn’t somke now.
=He used to smoke.
=He would regularly smoke.
彼は一時期、日常的にタバコを吸っていたが、今は止めた。
=彼は以前タバコを吸っていた。
解説  過去の習慣を表現するのに、used to~やwould oftenがある。would oftenは「前によく~した」、would regularlyは「前に規則的に~した」くらいの意味になるのだけど、別にwould oftenでもOK。
2-3
In many schools in the USA, you need not wear a uniform.
=In many schools in the USA, you don’t have [need] to wear a uniform.
アメリカの多くの学校では制服を着る必要はない。
解説  needは助動詞にも他動詞にも使える。You need not wearが助動詞、You don’t need to wearが他動詞のneed。良く分からない子はここを参照のこと。「不要」については次の3つを覚えておけば良い。
君が行く必要はない。
You need not go.
You don’t have to go.
You don’t need to go.
3-1
In high school days, I used to lose interest in what I was doing.
高校時代、僕は自分がやっていることによく興味が持てなくなったものだ。
解説  used toには次の2つの使い方がある。
僕は以前はよく早起きをした。
I used to get up early in the morning.
僕は早起きすることに慣れている。
I am used to getting up early in the morning.
上は助動詞used to、下のusedは形容詞で「慣れている」。何に慣れているのかを前置詞toが指さしている。だから、used to+原形、be used to+動名詞の形になる。この県立広島大の問題のおもしろさはこの2つのused toを見分けられるかどうかにある。なのに、この執筆陣は解説でbe used to+動名詞には一言も触れずにlosingをloseに訂正させている。これでは真逆のI was used to get up early in the morning.の誤文を訂正することはできない。こんな問題集をやっていて文法問題が解けるようになるのか?!be used to+動名詞についてはここを参照のこと。
3-2
You ought not to be too sensitive about the expected result, for we still have a long time to finish this task.
思うような結果じゃなくても気にする必要はない。なぜなら、僕らはこの仕事を終わらせるための時間がたくさん残っているのだから。
解説  助動詞の疑問文、否定文には注意がいる。oughtは1語の助動詞だから、疑問文なら文頭に出し、否定文なら直後にnotを付ける。これはcanやwillなどの助動詞と同じ。
君はすぐに行くべきだ。
You ought to go at once.
君はすぐに行くべきなのか?
Ought you to go at once?
君はすぐに行く必要はない。
You ought not to go at once.
一方、had betterはちょっと変わっていて、疑問文はHadだけを文頭に出し、否定文はhad better2語で1つの助動詞と考えてhad betterの直後にnotを付ける。
君はすぐに行くべきだ。
You had better go at once.
君はすぐに行くべきなのか?
Had you better go at once?
君はすぐに行く必要はない。
You had better not go at once.
これについてはここを参照のこと。
3-3
It is raining now, so Peter would rather stay home than go to the movies.
今、雨が降っているので、ピーターは映画に行くよりも家にいたいと思っている。
解説 これは助動詞の問題というよりも接続詞が作る左右対称構造の問題。接続詞thanは機能的に同じモノを結ぶクセがあって、would rather A than BのAが原形のstayなのだから、Bも原形のgoになるだけ。wouldが助動詞、ratherは他動詞で「~を好む」の意味。その目的語が原形不定詞になっていると考えるのが一般的。ま、こんなくだらない解釈は学者に任せておけばよい。go to the moviesと複数形になっているのは、昔映画は2本立てだったから。
3-4
I would often play catch with my father in the park close to our house.
父とよく家の近くの公園でキャッチボールをしたものです。
解説 oftenが過去の習慣を示唆しているのでwouldに直す。might oftenは「よく~するかもしれない」くらいの意味になって、意味不明。might oftenは普通、You might often hear it said that~の様に「もしかすると~というのを良く聞くかもしれません」の意味で使う。play catchで「キャッチボールをする」、play doctorなら「お医者さんごっこをする」になる。close to Aで「Aの近くにある」の意味の形容詞句。2語以上の長い形容詞だからthe parkの後ろに回っているのに注意。これ、ETの法則だったね!
3-5
I would rather not have dessert because I had enough already.
僕はもう十分食べたので、デザートは要りません。
解説 would rather A than BのAが「デザートを食べないこと」で、Bが「デザートを食べること」。 I would rather A than Bのthan Bが省略されている。つまり、than have dessertがあると文がくどくなる。文全体を否定しているわけではないのに注意。

3 Comments

  1. 電柱治 wrote:

    ・1-3で、right nowとありますが
    これは「今スグ」の訳に当たると思いますが、
    先生の例文ではimmediatelyで表されています。違いはありますか?どっちでもいいですか?
    ・1-5に仮定法がありますが、この文のどこで使われていますか?
    ・2-1で「提出する」にturn inが使われているのはなんでですか?hand inなら知っているんですが・・・
    あと、講座に関係ないですけど、今日の質問の続きです。教科書expression1のP.78ですが、
    2Can/Will you draw a map for us?
     この文で、forがありますがtoではダメでしょうか?中学ではmakeとbuyはforを使うように言われましたが、drawも同じ仲間ですか?
    3You may/can leave school early if you feel sick.
     これは、訳が「気分が悪い」なのでfeel badの方がいいんじゃないでしょうか?それともなにかフィーリングの違いがあればご教授願います。
    6He must be hungry because he skipped breakfast.
    これは「朝食を抜く」=skipped breakfastと思うんですが、辞書では食事を抜く、と言う時はskip out onと書いてあります。何か違いはありますか?
    7Shall I make you coffee?
    これは「コーヒーを入れる」=make coffeeと書いてありますが、brew coffeeじゃないんですか?
    以上です。いっぱいあってすみません

    月曜日, 5月 20, 2013 at 8:29 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    right nowとimmediatelyは「今すぐ」と「瞬時に」くらいの違いで、大差はありません。midnightと言う言葉から分かるように、midやmedは「中間」くらいの意味で、imやinはそれを否定する接頭語ですから、「中間がない」=「すぐに」くらいの意味合いです。hand inもturn inも同じだと考えてOKです。実際にはturn inの方がちょっと堅い表現で、「相手の要求に応える」くらいの意味になるので、「手渡す」イメージのhand inの方がもうちょっとやわらかい感じがします。draw a map for youは治君の言うとおりでmakeの仲間です。本来は自分1人でできる動作が相手のために行われるのですから「やさしさのfor」を使います。あ、君が「治」君でしたか!feel badでもかまいません。「気分が悪い」と「気持ちが悪い」くらいの違いしかありません。skip out onという表現を薮下は知りません。skip outはどちらかというと「逃げ出す」イメージですから、朝食を抜くのとは関係がないと思いますよ。brew coffeeはドリッパーやサイフォンなどでコーヒーを入れるときに使います。日本茶などを入れる場合にも使えて、作るのに手間がかかっている感じを出せます。一方、makeの方はただ単にコーヒーを作るわけですから、そこに至る手続き手順は問題ではありません。

    月曜日, 5月 20, 2013 at 9:41 PM | Permalink
  3. 電柱治 wrote:

    わざわざありがとうございました。
    早く治ると良いですね。

    月曜日, 5月 20, 2013 at 10:17 PM | Permalink

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