名古屋は田舎!?(2)
さらに、丸栄の注意書きにはこんなのもありました。
「当ビルでは飲食物の持ち込みを厳禁いたします」
In this building, I forbid carrying in of food and drink strictly.
ここでも書きましたが、forbidは父親が子供にゲームを禁止したり、医者が患者に飲酒を禁止したりするように、権限を持つ人が個人的に禁止命令を出すときに使うのに対して、prohibitは法律や規則が公的に何かを禁止するときに使います。ですから、公共の場での禁止事項はforbidじゃなくてprohibitを使うのが普通です。ものすごいのは「I forbid ~strictly」のところですね!一体、この「I」って誰なのでしょうか?読み方によっては、丸栄には独裁者がいるのかなとか、あるいは店には人が1人しかいなかったりするのかな、とも受け取れます。さらに、carryの語法は「carry 物 into 場所」なので、carry food and drink into the buildingでないといけません。
この carrying in of food and drinkのin ofって一体何なのでしょうかね?状態のinと動きのあるintoが区別できなかったのは仕方がないとして、薮下にはこのofの意味がさっぱり分かりません。
公的な場所での禁止を言うのに、人を主語にするのは御法度です。もちろんDon’t~はOKです。普通は「モノは人によってされる」で表現します。あるいはまた、[There is] no~ing(~することはできない)を使ってもかまいません。こんな具合です。
⊿当ビルでは飲食物の持ち込みを厳禁いたします。
It is prohibited to carry food and drink into the building.
Don’t carry food or drink into the building.
No eating or drinking in the building.
だれか丸栄さんにこのことを是非教えてあげてください。あ、【総合問題演習】の第21回をアップロードしておきました。今回は文法・語法の特集です。時間をみつけてやっておいてくださいね。
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2 Comments
こんにちは
この文私も気になっていて、以前丸栄さんに問い合わせた所、丸栄の注意書きではない。隣のビルの注意書きです。
と言われました。
丸栄さんは親切にも隣のビルに連絡をしてくれたらしく、
隣のビルの人からわざわざありがとうございますと言われました。
まるで私がクレーマーのような気分でしたが、
こうやって少しずつ、名古屋が良くなるといいですね。
あ、そうだったんですね!あれを書いたのは丸栄じゃなかったのですか。ちょっとホッとしました。名古屋が大好きな僕としては、CHIさんが仰るように、これから名古屋が大いに飛躍してくれると信じています。ですから、ここは一つ心を鬼にして、これからもどんどん名古屋にクレームをつけてゆきましょう!
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