峰不二子さんからの質問
<質問>
こんばんは。初めて質問をさせていただきます。今日、学校の英語の授業で「自分で描いた絵」を英語にするとa picture of my own paintingになると教わりました。また、これはa picture that I painted myselfと同じ意味だともおっしゃってました。薮下先生は「英語を読むためのルール16」の中で、ofには9つの用法があると書かれています。
①「BがAする」
②「BをAする」
③「Bの持つA」
④「BというA」
⑤「Bの中のA」
⑥「BでできたA」
⑦「AのB」
⑧「関連のof」
⑨「性質のof」
では、このa picture of my own paintingのofは9つ中のどの用法に当たるのでしょうか?私にはどうしてもこのofの使い方が良く分かりません。なにとぞご教授くださいませ。
<回答>
不二子さん!初投稿を心から歓迎しますよ!あ、もしかすると、女の子からの質問って初めてじゃないでしょうか?!薮下が今教えている学校は男子校なのですが、だからといって女の子が質問をしてはいけないわけではありません!分からないことがあったら、女の子もどんどん質問してくださいね。
さて、ご質問のof one’s own -ingですが、これは薮下が「英語を読むためのルール16」の中で分類しているofの9つの用法の中の「⑨性質のof」に該当します。これはいわゆる「of+抽象名詞=形容詞」というやつです。
⊿それらは役に立つ物です。
Those are things of use.
=Those are useful things.
そして、前にもここで書いたのですが、ofの後ろに来るのは何も「抽象名詞」ばかりとは限りません。「色んな名詞」がofとひっついて形容詞を作ります。こんな具合です。
⊿彼は教師と言うよりもむしろ学者っぽい。
He is more of a scholar than a teacher.
⊿彼女は歌手というよりも女優っぽい。
She is more of an actress than a singer.
ofがscholarとひっついて「学者っぽい」という形容詞になるってすごいですよね!この強引さがof の持っている特徴です。だから、ofの後ろに「動名詞」が来てはいけないというルールはありません。むしろ、前置詞の後ろの動名詞はとっても自然なくらいです。
⊿これは僕が自分で描いた絵です。
This is a picture of my own painting.
この様に、ofは名詞や動名詞の前に付いて、ものすごく強引にその名詞を形容詞化するわけです。このofの持つ強引さは、同格のofにも見て取れます。つまり、名詞によっては同格のthatが使えないことが多いのですが、同格のofは大体どんな名詞にも使えます。ね!ofってブリブリ強引な前置詞ですね!
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2 Comments
先生、お久しぶりです。
たいした質問ではないのですが、お付き合いいただけたらと思います。
2008年度 九州大学 第4問(英作文)
(2)一カ月を分割して考えるときも、日本のように上旬、中旬、下旬などという分け方はせず、第一週、第二週というような言い方をする。
以下は、赤本が示す模範解答です。
When people divide a month into smaller parts, they do not divide it as is done in Japan: they do not divide it into three parts, namely, the first ten days, the second ten days, and the last ten days; rather divide it on a weekly basis and call the smaller parts the first week, the second week, and so on.
僕が疑問に思ったのは、
「上旬、中旬、下旬」を「the first ten days, the second ten days, and the last ten days」としているところです。
この模範解答に従うと、一ヶ月は30日間で構成されていることになります。
しかし、ご承知の通り一ヶ月が31日間ないしは28日間で構成されている月もあります。
このように、常識にやや反している表現を用いても大丈夫なのでしょうか?
Z社長!本当に久しぶりですね。英語の質問に「すごい質問」 とか「大したことのない質問」なんてありません!だから、とにかく変だな?!と思ったら質問してくださいね!Z社長ならいつでも大歓迎です。
さて、ご質問の「月の上旬、中旬、下旬」の言い方ですが、この問題文の中でも言っているように、英語文化圏では1ヶ月を3つに分けて上旬、中旬、下旬なんて言う習慣はないので、元からそんな英語はないのです。それをあえて英語にしているわけですから、かなりいい加減な表現になるのも仕方がありません。ですから、赤本がやっているように、the first ten days、the second ten days、the last ten daysと言ってもかまいません。他にも、the early part of the month、the middle part of the month、the last part of the monthという表現もあります。あ、もうちょっといい加減に「今月初め頃」「今月の中頃」「今月の終わり頃」ならat the beginning of this month、in the middle of this month、at the end of the monthと言います。
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