Skip to content

悪魔の語法(動詞編26)注意すべき類義語 【AはBのままである】

■彼女は黙ったままだった。
She kept quiet.
She remained quiet.
She was quiet.
ゴールキーパーは一生懸命自軍のゴールを守ります。だから、A keep B で「Aは一生懸命Bのままでいる」の意味を表現します。例えば、彼女はとてもお喋りな女の子だったのですが、教師に注意されたので喋るのをじっと我慢している様子が She kept quiet.です。一方、A remain B は真逆で、「Aは相変わらずBのままでいる」です。例えば、とても無口な女の子がいて、一日ほとんど何も喋らない。今日も相変わらず彼女は黙ったままだったという様子が、She remained quiet.です。両方とも第2文型なので、keep や quiet を be動詞 に置き換えても文が成り立ちます。
■新聞が広げた状態でテーブルの上に置いてあった。(無生物)
The newspaper lay open on the table.
The newspaper was open on the table.
■猫が動かずにテーブルの上でじっとしていた。(生物)
A cat lay motionless on the table.
A cat was motionless on the table.
自動詞 lieを「横たわる」と覚えるのは止めましょう。だって、「横たわる」という日本語を実際に使ったことある?ないでしょ!そんな訳語を覚えていても役には立ちませんよ!lie は物なら「置いてある」、生き物なら「じっとしている」と覚えます。そして、A lie Bで「AはBの状態で置いてある」、「AはBの状態でじっとしている」の意味を表現します。これもやっぱり第2文型を導くので、lie を be 動詞に置き換えても文が成立します。さらに、
■良い天気がずっと続くだろう。
The weather will stay fine.
→The weather will be fine.
■彼女はバスの中でずっと立っていた。
She stayed standing in the bus.
→She was standing in the bus.
自動詞 stay は「人がある場所にずっと滞在する」の意味ですが、そこから意味が広がって A stay B で「AはずっとB状態が続いている」の意味を表現できます。これもやっぱり第2文型を導くので、stay を be動詞に置き換えても文が成立します。
さて、上の例文で無生物には意志がないので、「Aは一生懸命Bのままでいる」の A keep B は使えず、「Aは相変わらずBのままでいる」の remain で書き換えることは可能です。
▼The newspaper remained open on the table.
▼The weather will remain fine.
でも、ネコは生き物なので、テーブルの上に必死に踏みとどまっていたら keep、相変わらずダラダラしていたら remain で書き換えることができます。
→A cat kept motionless on the table.
→A cat remained motionless on the table.

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*