■僕は彼がそこへ行くのを禁止した。
I forbade him to go there.
父親が息子にテレビゲームをするのを禁じたり、教師が生徒に出校を禁じたりする場合の表現で、権威者が個人的に禁止命令を出すときに使います。例文を全て him to go there で揃えているので、ちょっと変な気がしますが、あまり気にしないでください。権威者の個人的命令の例文もつけておきましょう。
▼テストの成績が悪かったので、父は僕がテレビゲームをするのを禁止した。
My father forbade me to play TV games because I got bad grades.
もちろん、「禁止する+何を」の第3文型でも使えます。
▼法律によって安楽死は禁じられている。
The law forbids euthanasia.
「安楽死は許さね~ジア」の連想記憶術があります。最後の「~ジア」の部分はあまり気にしないでください。さて、同じ「禁止する」でも prohibit、inhibit、ban の使い方はちょっと違います。
・The law prohibits minors from smoking.・・(未成年者の喫煙は法律で禁じられている)
・The police banned him from driving.・・(警察に彼は運転を禁じられた)
・Social conditioning inhibited them from doing such a thing.・・(社会的条件に縛られて、彼らはその様な行動が取れなかった)
prohibit、inhibit、ban は「人from~ing」をとります。この from は「禁止・抑制の from」です。prohibit と ban は法律や規則等が公的に禁止を命じる場合に、inhibit は感情や行動、特に化学反応を抑制する場合に使います。でも、この辺の意味の差異は大学入試には出題されません。大切なのは、「人が~するのを禁止する」には「人 to ~」と「人 from ~ing」の2つの型があることです。
あ、ちなみに -hibit や –habit は「持つ」の意味の語幹です。pro- は「プロペラ回すと前に進む」で「前」の意味、in- は「あんみつは良いですの~」の反意語でした。あんみつを忘れた子はここを参照してください。習慣(habit)とは人が持つに至った行動パターンですよね。「非常口」は exit だからex- は「外へ」です。
「pro=前」+「hibit=持つ」= prohibit
・・・・→事前に保管して使わせない→禁止する
「in(m)=否」+「hibit=持つ」= inhibit
・・・・→持たせない→持つのを抑制する
「in=中」+「habit=持つ」= inhabit
・・・・→特定の場所の中で生活を持つ→生息する、居住する
「ex=外」+「hibit=持つ」= exhibit
・・・・→外へ持って出る→見せる、展示する
外国語学部系の出題で多いのが「prohibit、inhibit、inhabit、exhibit」の4択です。「禁止する、抑制する、生息する、展示する」の区別はちゃんとつけてくださいね。
point
①「権威者は人が~するのを個人的に禁止する」= forbid 人 to~
②「法や規則は人が~するのを公的に禁止する」= prohibit 人 from ~ing、ban 人 from ~ing
③「何かが人の感情・行為を抑制する」= inhibit 人 from ~ing
・
Post a Comment