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構文077「動詞構文」その5「まさに~しようとしている」

■友人が尋ねてきたとき、僕はちょうど出かけようとしていた。
I was just about to leave when my friend visited me.
I was on the point of leaving when my friend visited me.
aboutには「その辺(へん)」とか「この辺(あた)り」の意味があります。こんな風に使います。
◇僕はこの辺のどこかに鍵を落とした。
I dropped the key somewhere about here.
辺りには誰もいなかった。
There was no one about.
だから「be about to動作」の助動詞記号を使って、「まだ動作を初めてはいないけれど、そのほんのすぐ近くにいる」、「今にもその動作を行おうとしている」くらいの意味が表せます。つまり、このaboutは「動作の周辺」を指しているわけですね。
I am on the pointで「僕はその時点にいる」です。このtheは「既出のthe」じゃなくて「飾り予告のthe」です。
◇僕は猫を飼っています。その猫は黒猫です。ミルクが好きです。
I have a cat.  The cat is black. It likes milk.
このthe catが「既出のthe」です。つまり、既に一度出てきたので皆が知っているからtheを付けるわけですね。でも、I am on the pointの「その時点」は既出ではありません。その逆で、後出します。つまり、先ず「僕はその時点にいます」と言っておいて、その後で「その時点というのは、出発するという時点です」と後ろから説明を付け加えます。これが飾り予告のtheです。同格のof以下がその飾りなわけですね。このことについては一度ここで説明しました。参照してみてください。
■友人が尋ねてきたとき、僕は出かけようとしていた。
I was going to leave when my friend visited me.
be about toの代わりにbe going toが使えます。でも、「今まさに出かけようとしているとき」ではなくて「もうすぐ出かけようかなと思っていたとき」くらいに喫緊性(きっきんせい)が減っています。be about toとbe going toの違いについてはここを参照してください。
それでは、類題を解いてみましょう。
When I visited him, he was on the point of leaving.【中京大】
=When I visited him, he was (about) to leave.
■私が彼を訪ねたとき、彼はちょうど出かけるところだった。
私が立ち去ろうとすると、ちょうどマシューが挨拶してきた。【成蹊大】
We were ( about / Matthew / said / leave / to / when ) hello.
→We were about to leave when Matthew said hello.

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