■僕らは彼女が学生であると言う事実を知っている。
We know the fact of her being a student.
「A of B」を「BのA」と訳さないパターンの第3回目、最終回です。例文は「同格の of」です。同格ですから、イコール(=)と同じ働きがあります。つまり the fact=her being a student なわけです。特に、例文のように A of Bing の形をしている時は同格の可能性が高いと考えてください。訳語は「BというA」です。さて、次のA of Bはどうでしょう。
■その学生の中の大部分が、すぐに仕事に取りかかった。
Most of the students got to work at once.
これは「部分の of」です。「Bの中のA」と訳出できます。Bのところに来る名詞は基本的に「the 名詞 s」の形をしています。全体の数が分からないと、Aが全体の大部分なのか一部に過ぎないのか分からない。だからAには「既知・既出の the」が付きます。当然、複数形ですからsで終わっています。Bが代名詞の場合は別ですよ。
■労働者の持つ権利を守ることが重要なんだ。
It is important to protect the rights of the workers.
これは「所有格の of」です。Bが人の場合は「Bの持つA」と訳出できます。でも、Bがモノの場合はちょっと変になります。
◇僕の家の屋根は赤い。
The roof of my house is red.
さすがに「僕の家が持つ屋根」ではおかしいよね。Bがモノなら「BのA」の方がきれいです。両方とも the workers’ rightsとかmy house’s roof の様にアポストロフィーSを使った所有格表現にできます。
■コーヒーをもう一杯いかがですか?
Would you have another cup of coffee?
これは「単位・数量の of」です。形が一定せず、そのままでは数えられないモノに、数えられる様な単位を与える働きがあります。コーヒーは液体ですから、そのままでは数えられません。だから、カップという単位を与えてやって、カップを数えれば良いわけです。今までのA of Bは「BがAする」「BをAする」「BというA」「Bの中のA」「Bの持つA」の様に、Bから訳出しました。でも「単位・数量のof」だけは「AのB」の様にAから訳出します。
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2 Comments
birds of a featherで似たような人々 と訳してあったのですが、これは同格という理解でいいでしょうか??
優成くん!回答が遅くなってごめんなさい。ちょっと最近はバタバタしていて、なかなかブログを更新することができません。さて、ご質問のbirds of a featherですが、このofは「同格」ではありません。これを「同格」と書いてある参考書やネット記事をたまに見ますが、それはウソです!
⊿類は友を呼ぶ
Birds of a feather flock together.
参考書で説明されているのは、圧倒的に冠詞のaの方で、前置詞のofの用法はほとんど無視されてます。あるいは、「of a+名詞」=the same+名詞 と説明されることが多いと思います。でも、残念ながら、この説明は間違っています。もし「of a名詞=the same名詞」なら、こうならないといけません。
⊿同じ羽根を持つ鳥
birds of a feather
≠birds the same feather(×)
下のは英語になってません。さて、じゃあこのofは何かというと、前にもここで説明したように、「of a名詞」が形容詞になっているわけです。「前置詞+名詞=形容詞」ですから当然のことですよね。
⊿同じ羽根を持つ鳥
birds of a feather
birds of the same feather
birds with the same feather
birds which have the same feather
「of a+名詞=the same」じゃなくて、「a = the same」なわけです。そして、これは前に習った「of+抽象名詞=形容詞」というのと同じ用法です。
⊿彼は重要人物である。
He is a man of importance.
=He is an important man.
このように「英単語連想記憶術」では、語呂合わせだけじゃなく、その単語が入試でどのように出題されるのかが載ってます。最大限に利用してください。その為には「検索窓」を上手く使ってくださいね!
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