■彼には勇気がなかったので、僕らは彼のことを軽視するようになった。
His lack of courage made us think lightly of him.
英語を日本語にしていると気がつくと思うのですが、英文はとても短いのに、日本語の訳はそれよりも必ず長くなりますよね!これって何故だか考えたことがありますか?上の例文もそうで、日本語の方が長い。アルファベットのピッチのせいだと思っている子は、次の比較をしてみると良いでしょう。
◇彼には勇気がなかったので、僕らは彼のことを軽視するようになった。(日本語的発想)
◇彼の勇気の欠如は、僕らに彼を軽視させた。(英語的発想)
ほらね!同じ日本語を使って、それぞれの発想で書いてみると良く分かるのですが、特に主語を見ると「彼には勇気がなかったので」の方が「彼の勇気の欠如」よりも当然長い。どうしてかと言うと「彼には勇気がない」がS+Vから出来上がった動詞表現であるのに対して「彼の勇気の欠如」は簡潔な名詞表現だからです。英語でやっても同じ事です。
◇We thought lightly of him because he was lacking in courage. (動詞表現)
◇His lack of courage made us think lightly of him. (名詞表現)
英語が名詞表現と仲が良いのは、英語が「する・させる」の言語だからです。つまり、主語は当然名詞なのですから、「彼の勇気の欠如は僕らに彼を軽蔑させた」の様に、主語は必然的に名詞表現になります。そして、ここがポイントなのですが、このモノ主語を英語的な発想のまま名詞表現で直訳すると、日本語としてはちょっとヘンテコリンになってしまいます。「彼の勇気の欠如」よりも「彼には勇気がなかったので」の方がシックりいくでしょ!
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2 Comments
先生の手が空いた時、いつでもよろしいので
私めにも今まで構文をプリントアウトしていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
了解です。授業後に職員室に来てください。
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