講義の表題が今は分からなくてもOKです。次の2つの英文を比べてみてください。
■最後に教室を出る人はだれでも、電気を消しなさい。
Whoever leaves the classroom last should turn off the light.
■たとえ誰が最後に教室を出て行ったとしても、その人は殺人犯じゃない。
Whoever leaves the classroom last , he is not a killer.
途中までは全く同じ英語だけど、意味が全く違うでしょ!上の例文は複合関係代名詞の説明で使ったやつだけど、下が今回勉強する譲歩表現です。「たとえ誰がしよとも」「たとえ何をしようとも」「たとえ何処(どこ)でしようとも」「たとえ何時(いつ)しようとも」の意味の譲歩を表現してくれます。じゃあ、どうやってこの2つを区別すればよいのかというと、次の3つです。
①「~ever+文」の直後にコンマ(,)があるなら譲歩
②「~ever+文」を消したら文が成り立たなければ複合関係代名詞
③「~ever+文」を消しても文が成り立つなら譲歩
「たとえ~でも」の譲歩表現は、オマケの条件ですから「副詞」です。だから、オマケの副詞がなくても「言いたい文(主節)」さえあれば文は成立します。一方「誰でも」「何でも」は主語や目的語になるので、消したら文が成り立ちません。でも、同じ複合関係詞でも「いつでも」「どこでも」「どのようにしても」は複合関係の副詞ですから、消しても成り立つのに注意!ま、①でほとんど判断ができるので、②③は忘れてOKです。
■彼が君に言うことは何でもやりなさい。
Do whatever he tells you.
■たとえ彼が君に何を言おうとも、それはウソだ。
Whatever he tells you, it isn’t true.
■君が行くところならどこへども、僕はついて行きます。
I will follow you wherever you go.
■たとえ君がどこへ行こうとも、警察は君を見つけるだろう。
Wherever you go, the police will find you.
■君が来たいときはいつでも、遊びに来なさい。
You can come and see me whenever you want to [come and see me].
■たとえ君がいつ遊びに来たくても、大歓迎だよ。
Whenever you want to come and see me, you are welcome.
■僕は好きなように(自分がやりたいどんなやり方ででも)生きて行けます。
I can live however I want to [live].
■たとえ僕がどんなに(たくさん)君を愛しても、君は他人の妻だ。
However much I love you, you are another’s wife.
最後のhoweverは複合関係詞か譲歩かが簡単に見分けられますね。複合関係詞はhoweverS+Vですが、譲歩の方はhowever+形容詞・副詞S+Vになります。譲歩には次のような書き換え表現も良く出題されます。matterは「問題」だからno matterで「そんなことは問題ではない」くらいの意味になります。だから「たとえ誰がしようとも」が「誰がしようとも問題ではない」になるわけですね。
Whoever leaves the classroom last, he is not a killer.
=No matter who leaves the classroom last, he is not a killer.
Whatever he tells you, it isn’t true.
=No matter what he tells you, it isn’t true.
Wherever you go, the police will find you.
=No matter where you go, the police will find you.
Whenever you want to come and see me, you are welcome.
=No matter when you want to come and see me, you are welcome.
However much I love you, you are another’s wife.
=No matter how much I love you, you are another’s wife.
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