「除外のbut」を用いた表現をもう1回やります。「逆接のbut」の原義は「Aとは逆に」とか「Aとは反対に」です。そこから「否定のbut」の「Aではない」という意味が出てきました。そして、「Aではない」と言うことは「A以外の何か」「A以外の全て」なので「除外のbut」が派生しましたね。「A以外の何か」はanything but A、「A以外の全て」は「all but A」で表現できます。こんな具合です。
■僕はバナナ以外なら何でも食べられます。
I can eat anything but bananas.
■彼女は決して内気ではない。
She is anything but shy.
■彼以外全員がそこにいた。
All but he were there.
■彼は死んだも同然だ。
He is all but dead.
上2つは、「バナナ以外の何物でも食べる」、「内気以外の何者かである」ですから納得しやすいですよね。でも、一番下が良く分からないと思うのですが、「死んでいる以外の全ての状態」とは「死んではいないのだけど、ほとんど死んでいる状態」と考えてください。と言うことは、all but+名詞なら「名詞以外全て」、all but+形容詞・動詞ならalmostだと考えれば良いわけです。肯定文中のanyについては、ここを参照してくださいね。最後にもう1つ覚えておいて欲しい英文をオマケしておきます。last but oneで「1つを除けば最後」だから「ビリから2番目」の意味に成ります。これは簡単ですね!
■彼はビリから2番目にゴールした。
He was the last but one to reach the goal.
それでは、類題を解いてみましょう。
He is no gentleman.【①】
=He is ( ) a gentleman.
①anything but・・・・・・②nothing but
③all but・・・・・・・・・・・・④if anything
■彼が紳士だなんてとんでもない。
She was ( ) but nice the only time I ever met her.【④】
①only・・・・・②something ③not・・・・・・④anything
■僕は彼女に一度しか会ってはいないが、その時彼女は少しもいい人ではなかった。
The street was all but deserted.【④】
①far from・・・・・②somehow
③scarcely・・・・・④almost
■その通りにはほとんど人通りがなかった。
その語は最後から1行目にある。(一語不要)
The word ( line / the / before / last / is / but / in ) one.
→The word [ is in the last line but ] one.
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