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悪魔の語法(動詞編34)4型クズレ【to誰に+ 何を】

■僕はシンディにそれはルール違反だよと説明してあげた。
I explained to Cindy that it was against the rule.
第4文型の他動詞は「誰に(O)+何を(O)」の語順をとりましたね。例えば buy you a coffee も「おごってあげる+誰に+何を」と並びます。だから、例文の他動詞 explain も「説明する+誰に+何を」 と並びそうなのですが、よく見ると「説明する+to 誰に+何を」 になっています。つまり、「誰に+何を」 がちょびっとクズれているわけです。薮下はこのちょっびっとクズれた第4文型を「4型クズレ」と呼んでいます。
■僕はシンディにチェスのルールを説明してあげた。
I explained the rules of chess to Cindy.
同じ explain でも、今度は「何を+to 誰に」 の語順になってますね。これは第4文型から第3文型への書き換えでやった語順です。忘れた子がいたら、ここで復習しておいてください。そして、ここが一番重要なのですが、explain は第4文型をとらないので「I explained Cindy the rules of chess.」とはならない!あくまでも explain は「4型クズレ」であることに注意してください!
この2つの例文をよく見てみると、「何を」の長さが違うのが分かります。上の例文の「何を」は that 文のパッケージの中に長い文が包み込まれてますね。一方、下の例文の「何を」は the rules of chess という名詞です。言い換えると、上の例文が「長い何を」で、下の例文が「短い何を」です。と言うことは、「長い何を」の場合には「explain+to 誰に+長い何を」、「短い何を」の場合には「explain+短い何を+to 誰に」の語順になるわけです。
explain と 同じ「to 誰に+何を」の語順をとる「4型クズレ」には、次のようなものがあります。ちゃんと覚えておいてくださいね!これは語法が出題されるときの常連さんです!
<confess=告白する>
■彼は自分が罪を犯したことを僕に告白した。(長い何を)
He confessed to me that he committed the crime.
■彼は僕にかれが犯した罪を告白した。(短い何を)
He confessed his crime to me.
<suggest=提案する>
■彼は僕が自分と一緒に行くべきだ提案した。(長い何を)
 He suggested to me that I should go with him.
■彼は僕にその計画を提案した。(短い何を)
 He suggested the plan to me.
<mention=言う>
■彼は僕をどこかで見かけたと言った。(長い何を)
He mentioned to me that he had seen me somewhere.
■彼は僕にそのことについて話をした。(短い何を)
He mentioned the matter to me.
じゃあ類題を解いてみましょう。
The pilot explained (     ) the landing was delayed.【②】
① to us what・・・・・・・・② to us why
③ us what・・・・・・・・・・④ us why
■パイロットは着陸が遅れる理由を僕らに説明した。
He (     ) me why he had got a new car.【④】
① explained・・・・・・・・② referred
③ mentioned・・・・・・・④ told
■彼は僕に新車を手に入れた理由を説明してくれた。(tell+誰に+何を)
 I suggested (     ) with me to collect empty cans on the street, but she said she was busy.【②】
①Mary that she come ・・・②to Mary that she come
③Mary to come・・・・・・・・・④to Mary to have come
■僕はメアリに一緒に道路の空き缶を拾おうと提案したが、彼女は忙しいと言った。
 彼女は彼にそれをやってみたらどうだと言った。
She (       )(       )(       )(       )(       )(       ) try it.
[him, suggested, he, to, that, should]
→She [suggested to him that he should] try it.
I would suggest (     ) visit that castle.【①】
①that they・・・・・・・・②them to
③them ・・・・・・・・・・・④for them to                                                                       ■僕は彼らにその城に行ってはどうかと提案した。(「~すべきだと提案する」の「べきshould」は省略可)
point
①「to 誰に+何を」の語順をとる「4型クズレ」にはexplain、confess、suggest、mentionがある。
②「長い何を」のときは「to 誰に+長い何を」、「短い何を」のときは「何を+to 誰に」の語順になる。
③「4型クズレ」と「第4文型」とは全くの別物であることに注意する。

2 Comments

  1. キューピー wrote:

    類題を解きました。
    答えは
    上から
    2番
    4番
    2番
    suggested to him that he should(括弧のみ)
    1番
    になりましたが答え合わせおねがいします。
    次回のチェックテストの範囲は
    動詞と時制(1)で合っていますか?

    日曜日, 9月 18, 2011 at 12:29 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    キューピーちゃん!その質問を待ってました。!実は、正解はすでにブログの中にすり込まれているのですよ!マウスでカーソルを問題文に合わせて、コピーするときの要領で右クリックしたまま範囲指定をしてみてください。白黒反転した文字列に、正解が浮かび上がってくるはずです。ここ数回分の問題には同じ様な仕掛けがしてあります。正解が何か気になる子はやってみてください。それでもよく分からなければ、質問の投稿を待ってますよ!
    あ、次回のCheck Drillは「動詞と時制(1)」だけです。薮下は「動詞と時制(1)」と「動詞と時制(2)」をまとめてチェックすると授業では言ってましたが、止めにします。Check Drillは1時間1単元を原則にします。頑張って勉強してきてくださいね!

    日曜日, 9月 18, 2011 at 1:59 PM | Permalink

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