3年D組限定(7)
『入試必携英作文』の18「Sは~だ」の③にこんな英語ができてきます。表題は「Vすることは・・・だ」It is・・・that SVです。
⊿スミスさんがパーティーに出席できなかったのは残念だ。
◎It is a pity that Mr. Smith could not come to the party.
×It is a pity for Mr. Smith not to come to the party.
②では「未来のことを示唆するto不定詞」について力説した割には、この英文が載ってる③には何の説明もありません。ここでもちゃんと「スミスさんがパーティーに出席できなかったこと」は過去の出来事だから不定詞は使えないと書かないといけません。
⊿彼女が彼の忠告に従ったのは間違いだった。
◎It was a mistake for her to follow his advice.
◎It was a mistake that she followed his advice.
これは『ロイヤル英文法』に載ってる例文です。竹岡氏の理屈では「未来のことを示唆する不定詞」のはずなのに、「彼女が彼の指示に従ったこと」は過去の出来事です。ここから分かることは、for人to~やthat文に時間的な特性はないということ。つまり、that文の中で動作動詞の現在時制が習慣的行為を表すとか、for人to~が未来のことを示唆するなんて断定できないということです。あ、同じ「残念だ」の表現なのに、for人to~が使える場合もあります。こんな具合です。
⊿皆と離れ離れになったのが残念だ。
◎It was sad that we parted with each other.
◎It was sad [for us] to part with each other.
そして、一番いけないのは次の説明です。
この・・・に来るものとしてa pity / a shame(口語)「残念だ」、natural{当然だ」、fortunate「幸運だ」、taken for granted「当然だと考えられる」ぐらいは覚えておきたい。
あれ?ここの括(くく)りはthat文は大丈夫だけど、for人to~はダメでしたよね。次の英語を見てください。
⊿彼が出世するのも当然のことだった。
◎It was natural for him to succeed in life.
◎It was natural that he should succeed in life.
ほらね!naturalはfor人to~が普通に使えます。それにnaturalのポイントはここでもやったように「当たり前だのshould」です。だからIt is naturalとIt is a pityとを絶対に混ぜちゃいけません。こんなテキストで勉強しても正しい英語なんて書けるようになるとは思えないのですがね。
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