Skip to content

【講義ノート41】「びっくりshould、がっくりshould、当たり前だのshould」

■彼女が君のことを好きだったなんてビックリだった。
It was surprising that she should love you.
■彼女が君のことを好きだったなんてガッカリだった。
It was a pity that she should love you.
■彼女が僕のことを好きだったのは当然だった。
It was natural that she should love me.
shouldには、中学の時に習った「べきshould」以外にも、「びっくりshould」「がっくりshould」「当たり前だのshould」というのがあります。そして「It is~that・・・」の形式主語構文の中の「~」の部分にくる語がshouldを使えと要求しているのが分かります。一番厄介なのは、このshouldが省略可能なことです。文法問題の中では、まず省略されると思って良いでしょう。すると、こうなります。
It was surprising that she love you.
It was a pity that she love you.
It was natural that she love me.
主節の動詞の時制が過去形だから、従節のthatの中も過去形かと思ったら原形になってるでしょ!さらに、三人称主語sheの直後に原形が普通は来ないよね!これと全く同じ事が「べきshould」でも起こります。
■僕は彼女にそこへ行くように命じた。
I ordered that she should go there.
■僕は彼女にそこへ行くように提案した。
I suggested that she should go there.
■僕は彼女にそこへ行くように忠告した。
I advised that she should go there.
■僕は彼女にそこへ行くように要求した。
I required that she should go there.
主節の動詞は全部「提案・要求系」の他動詞です。「~すべきだと命令する」「~すべきだと提案する」「~すべきだと忠告する」「~すべきだと要求する」と覚えてください。そして、このshouldも省略されるので、さっきと同じ様なことが起こります。
I ordered that she go there.
I suggested that she go there.
I advised that she go there.
I required that she go there.
さあ、類題に挑戦してみましょう。
It is essential that you (     ) there today.【③】
①is・・・・・・・・②are
③be・・・・・・・④wouldn’t
It is only natural that he should complain about the treatment.
=He (may)(well) complain about the treatment.
=He has good (reason) to complain about the treatment.
■彼がその扱いに対して不平を言うのも、もっとものことだ。
【第10章 助動詞(3)】

6 Comments

  1. 彦根正人 wrote:

    It was natural that she love me.
    こんな文はありません。検索してみてください。
    このサイトだけですよ。
    感情・価値判断の形容詞のあとのthat節に原形 を使うことはふつうの英語にはないでしょう。
    Genius natural 3 の例文3つめを参照。

    火曜日, 8月 12, 2014 at 11:05 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    彦根君!先ず、君の質問は論理的に変です。おそらく君は薮下が書いた例文をGoogleの海外サイトか何かで検索したのだけれど、ヒットしなかったのでその例文が間違っていると考えたのでしょう。君の論法で行くと、君が今使っている参考書に書かれていない英文は全て間違っていることになります。つまり、「僕が使っている参考書の英語だけが正しい」→「薮下の例文は僕が使っている参考書に載ってない」→「薮下の例文は間違っている」という3段論法ですね。「僕が使っている参考書の英語」を「Googleの英語サイトの英語」に換えても論理構造は同じです。
    薮下研究室の例文は全て薮下の創作です。どこかの参考書や辞書、または海外サイトから拝借したりはしません。逆にネイティヴが書いた海外サイトの英文は、大概は文法的に間違っているものばかりです。これは、僕ら日本人が日本語を正しく使えないのと同じです。さらに言うと、日本の英語学習参考書や辞書の例文もよく間違ってます。これは薮下研究室でも再三再四取り上げていることですから、彦根君もご存じだと思います。赤本に至っては、頁毎に1つくらいの割合で間違った記述があります。これにはいつも強い憤りを感じます。
    「彼女が僕のことを好きなのは当然のことだった」という脈絡の英語が海外英語サイトに載っていないのも当然で、1つにはそれが薮下の創作であること、1つにはlove romancesでもない限りはそんなストーリ展開にはならないこと、1つにはこれが「当たり前だのshould」が省略可能であることを勉強してもらうための例文で普通はshouldは省略しないshouldを省略していること。
    彦根君の身近にネーティヴ・スピーカがいたら、その人に薮下の例文を見せてご覧なさい。そうすればこの例文が文法的に正しいことが分かるでしょうね。もう一度繰り返しておきますが、海外サイトの英語は大概は文法的に間違ってます。ですから、残念ながら「海外サイトの英語は正しい」→「薮下の例文は海外サイトでヒットしない」→「薮下の例文は間違っている」という3段論法は通用しませんよ!!

    水曜日, 8月 13, 2014 at 8:04 AM | Permalink
  3. 彦根正人 wrote:

    先生お返事ありがとうございます。もし現代の標準的英語でnaturalやsurprisingのthat節にsubjunctive presentが使われるのであれば興味深いと思います。私はIt was natural that she love me.だけ検索したのではありません。さまざまなデータベースで主語や動詞をいろいろ変えて検索したすえにコメントしました。おっしゃるように一般のweb siteの英語はあてになりません。COCAではIt was natural that it be used again for keeping a herd of cows.という文をやっとひとつ見つけましたが。nativeたちにはすでに問い合わせているところです。Geniusでは叙想法に×がついており,表現のためのロイヤル英文法(Mark Petersen)では「shouldまたは直説法」とあり,Practical English Usage (Swan)では「shouldの代わりに仮定法を用いることはできない」と明記されています。また日本の辞書だけでなく,OALD, COD, LDOCE, COB, その他OEDまで調べましたが,naturalやsurprisingに叙想法(原形)を用いた例文はありませんし,それを使えるという記述を見いだせませんでした。
    このような文を日本人に教える必要があるほど普通と思われる理由はなんですか?信頼すべきソース(辞書や文法書)をご教示ください。「文法問題の中では、まず省略される」とは,具体的にどのような問題ですか。1問でも教えていただけると幸いです。

    水曜日, 8月 13, 2014 at 8:34 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    彦根さん。質問の書き方から薮下は、あなたが英語学習者だと思ってました。「検索してみてください」とあったので、当該英文が文法的に正しいかどうかを「検索」で判断することの非合理性さえ示せばそれで良いと考えてました。でも、あなたは英語学習者ではなさそうなので、話の切り口をかえなくてはなりませんね。
    先ず「現代の標準的英語」というものはありません。言葉は、それが使われている国や地域文化と密接に関係するので、標準値をとることは不可能であり、無意味です。それはいつも特殊で個別的です。そのことを奇しくも彦根さん自身が証明しています。というのは彦根さんがIt is+形容詞(必要・要求・願望・主観的感情)+thatを調べるために使った辞書が、もうすでに特殊で個別的だからです。彦根さんは「COCAではIt was natural that it be used again for keeping a herd of cowsという文をやっとひとつ見つけました」と書いてますが、これは当然で、shouldを省略するのは米語の特徴だからです。COCAはCORPUS OF CONTEMPORARY AMERICAN ENGLISH ですからね。LDOCE(Longman Dictionary of Contemporary English)に載ってなかったのは偶然でしょう。COCAという権威のあるコーパスの中に実例が1つ見つかればそれでもう十分ですよ。この2つ以外は全てBritish Englishの辞書ですから、shouldの省略が記載されているはずがありません。
    次に、仮定法現在(subjunctive present)がIt is naturalやIt is surprisingと一緒に使われても別段不思議はありません。例えばIt is natural that he [should] think so.は「実際に彼がそう考えるかどうかは分からないが、そう考えたとしても不思議はない」という状況が簡単に想定できるからです。こう考えれば直説法ではなくて仮定法っぽいですよね。それに、強調のための省略は言葉にとっては宿命みたいな物ですからね。ま、これは薮下が考える「教えるための文法」で、学際的には英文法に「接続法」という発想がないことが原因で起こってる混乱だと考える方が自然なのでしょうがね。ここやそこでも言っているように、薮下は「説明の簡便性と分かりやすさを最優先します。そのためにはウソも沢山つきます」。英語の腑分けという不毛な作業は暇な学者先生たちに任せておけば良いと思ってます。それよりも、理解しがたい言語現象に対して「腑に落ちる説明」を付けてあげる方が英語学習者の子達には大切ですからね。でも赤本がやるような「真っ赤なウソ」ではなく、論理的に子供達が納得してくれるウソに仕立てているつもりですがね。あ、仮定法とは言わずに叙想法という言葉を使ってるところを見ると、彦根さんは英語の先生なのでしょうね。薮下研究室は英語学習者を対象にしていますので、英語研究者や英語教育者にはその意味で突っ込みどころ満載だと思われます。
    「このような文を日本人に教える必要があるほど普通と思われる理由はなんですか?」というのは愚問です。答えは明確で、「大学受験に出題されるから」です。これも前々から薮下が言っていることですが、受験英語は古くてカビが生えた餅のようなもので、今では英語でも米語でも使わないような表現を未だに出題しています。受験英語は「実用英語が使いこなせるかどうか」ではなく「ちゃんと英語を勉強したかどうか」を試しているからです。そして、いわゆる重鎮と言われる大学の先生たちと薮下はそのことでずっと戦ってきました。大学の偉いお爺ちゃんやお婆ちゃんが書いた出版前のゲラ刷り原稿に薮下は赤を入れまくりました。誇張でも何でもなく本当に真っ赤っかになります。でも、結果はいつも同じで、薮下が作問(編集)委員から外されてお終い。三省堂が出している「CROWN English Expression1」という検定教科書も、お爺ちゃんやお婆ちゃんたちの労作なのでしょうが、変な英語がたくさん出てきます。こんな人達が入試問題を作っているので、まったく信用ができません。
    つい最近のセンター試験にこんな問題が出題されました。
    Our family doctor suggested that our son ( ) a complete medical checkup every year.
    ① get ② getting ③ is getting ④ to get
    これは「提案・要求・命令系」の動詞と仲の良い仮定法現在の知識を試してます。この問題の醍醐味(?)は述語動詞が過去形なのに、従属節の動詞は原形というところです。勉強してない子は、時制の一致しか考えないのでgotを一生懸命探す。でも、そんな選択肢はない。あれ?で落第です。選抜試験をつくることにしか興味のない(いや、正確には受験での成功を忘れられない)お爺ちゃんやお婆ちゃんはこのパターンが大好きなのです。だから、米語でしか使わないようなIt is surprising that he should think so.のshouldを省略する問題を彼らが出題してもちっともおかしくありません。悲しいことですが、日本の英語教育は受験英語を意識して出来上がっているので、実用的な英語が使えることよりも、出題委員を満足させることの方が優先順位が高いわけです。だから保険を掛けておくべきなのですよ。ま、保険は予備校講師時代からの薮下のクセです。目の前の子を合格させてやらなくちゃなりませんからね。
    最近では、政府は実用英語を頭に置いてカリキュラムを組み立てようとしているみたいですが、日本の英語教育は受験英語からは抜け出せないでしょうね。TOEFLを使っても、日本人の英語は実用的にはならず、TOEFLの解法テクニックが隆盛を極めるだけです。つまり、TOEFLでは得点できるけど実用英語なんて使えない子がたくさんできあがるだけです。大学入試という選抜試験のシステムを完全に変えてしまうこと、古い英語しか使えないお爺ちゃんやお婆ちゃん教授を教育界から締め出すこと、学生をどんどん海外に留学させることが肝要です。政府は日本に来る留学生を増やしたいみたいですが、彼らを満足させられる授業ができる先生は日本にはいません。そんな先生は海外の大学に行ってしまってます。それに日本の物価は異常なほど高いので、実際に来るのは金持ちのBRICSの子弟(あるいは全く別の目的で来日する子たち)が中心で、Native English Speakersはほとんど日本に来れませんからムダです。
    信頼すべき情報ソースということですが、やっぱり紙じゃなくて人でしょう。薮下には、この人に聞けばその英文の正誤を判断ができ、納得のいく説明を一緒に考えてくれるNative English Speakersが何人かいます。あ、nativesに問い合わせているとのことですが、米国人に聞かないと意味がありませんよ。
    前の回答では彦根さんを学生扱いしてしまい失礼をしました。でも、この様な議論が行き着く先は不毛の地ですからもう止めましょうね。だれもが正しいと認める標準的な英語なんてものは存在しないし、だれもそんなものを追求はしていないのですからね。これに対する回答も無用にお願いします。

    木曜日, 8月 14, 2014 at 8:29 AM | Permalink
  5. 通りすがり wrote:

    こんにちは。
    言い訳が見苦しいので、この記事は削除された方がいいのではないでしょうか。
    削除されていないということは、まだご自身の間違いに気づいてないということですかね。
    It was a pity that she loved you.
    この文のlovedがlove(原形)になる理由を知りたいですね。

    金曜日, 2月 10, 2017 at 10:32 PM | Permalink
  6. yabu wrote:

    ご意見ありがとうございます。検討してみます。pityとloveの相性も悪いので例文としても今ひとつです。それにIt was a pity that she died.が普通の英語ですよね。薮下が可能性の問題にすり替えている嫌いはあります。

    土曜日, 2月 11, 2017 at 8:29 AM | Permalink

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*