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ReadingDrill第1回(2)

さて、今回は設問3の和訳に出てくる「倒置構文」について説明します。倒置全体について知りたい子はここを参照してください。
第1回で用いられているのは「否定語を強調の為に文頭に出すと、疑問文型の倒置が起こる」です。
僕はそんなにすばらしショーを今まで1度も見た事がない。
I have never seen such a wonderful show.
Never have I seen such a wonderful show.
否定語neverを文頭に出したので、疑問文の語順「have I~」になってます。中学の時に習った「北海道に行ったことがありますか?」のHave you ever been to Hokkaido?と同じです。でも、疑問文になったわけではないので、クエスチョンマークは要りません。英語は語順が命でしたね。だから語順を狂わせることで、言いたいことが強調されるのです。
neverはパット見からして否定語なので分かりやすいのですが、こんなのも否定語です。
日が暮れてしか僕は家を出られなかった。
I left the house only at sunset.
Only at sunset did I leave the house.
訳語をみても分かるように、onlyは「~しか・・・ない」の否定語です。そして、onlyとセットになっているat sunsetも一緒に文頭に出します。onlyは「だけ」の意味しかないので、それだけでは「何だけ?」なのか分かりませんからね。
彼女に2度と会えないなんて夢にも思わなかった。
I little dreamt that I should never see her again.
Little did I dream that I should never see her again.
littleも「少しも~ない」の意味の否定語です。knowやthinkなどの思考・認識系の動詞と一緒になって「少しも思わなかった」とか「ちっとも知らなかった」などの意味を表します。shouldは「びっくりshould」で、彼女と2度と会えないことに驚いてます。あ、びっくりshouldはここを参照してください。
雨が降り出すよりも、僕が家を出た方がほんのちょっとだけ前のことだった。
=僕が家を出るとすぐに雨が降り出した。
I had no sooner left home than it began to rain.
No sooner had I left home than it began to rain.
soonは「そのうちに」とか「しばらく経って」、「やがて」が原義です。それをnoが否定すると、「そんなに時間は経ってない、ほんのちょっとだけ前」くらいの意味になって、それがthanと一緒になって「BよりもAの方がほんのちょっと前のこと」→「AするとすぐにBした」の意味になったのです。Aの方が古い出来事なので「過去より古いhad+過去分詞」が使われていますね。これは補習でやりました。
さて、第1回の下線部の倒置を見てみましょう。
1つ屋根の下にこれほど広範囲に渡る商品を揃え集めようとした企業はいままで1つもなかった。
A single enterprise had never before tried to bring together such a range of merchandise under one roof.
Never before had a single enterprise tried to bring together such a range of merchandise under one roof.
neverだけを前に出しても良いのですが、never beforeを2つ一緒にして「今までにない」の意味の否定語扱いしています。倒置が起こったからと言って、特に倒置する前と訳を変える必要はありません。次回は設問4の内容一致問題を解説します。

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