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進研模試・総合学力マーク模試・6月(4)

先週受験した模試を「マーカ抽出法」を使って解いています。今日は大問5の問5を考えます。今日で模試のReasoningは最終回です。
問5 What was the most surprising result Sara’s 21st birthday gift brought about?
①She carried on a part of her family’s history.
②She found the ring had been made by her grandfather.
③She has had a successful career as a banker.
④She suddenly decided to move to New York City.
さて、何をマーカにするのが良いと思いますか?言い換えると、設問文の中で何が一番大切な名詞だと思いますか?Sara’s 21st birthday giftは指輪のことですから、往復書簡のいたるところに出てきます。それに、the most surprising result(一番ビックリする結果)は抽象的過ぎて、そのまま本文に出てくる筈がありません。こういうときには即頭を切り換えて、選択肢の方からマーカを抽出するのです。そして、マーカを含む文が根拠文かどうかを判断するのに、surprising resultとgiftを使うわけです。
先ず①のfamily’s historyですが、A Letter to Saraの第2段落に出てきます。
それは私たち家族に代々伝わる指輪だ。
It’s a ring from our family’s history.
でも、この文にも、その前後にもsurprising resultは出てきませんから、これは根拠文にはなりません。次にヒットするのはAn e-mail to Grandmaの第6段落です。
私は家族の足跡(歴史)をたどることになるとは夢にも思わなかった。
I never thought I’d follow in our family’s footsteps.
historyがfootstepsと言い換えられてますが、2つとも「家族の歴史」です。それに「決して考えもしなかった」が「驚くべき結果」につながります。選択肢①と比べてみましょう。
彼女は家族の歴史の一部を引き継いだ。
She carried on a part of her family’s history.
言ってることは大体同じですから、これを根拠文だと考えて良さそうです。でも、「家族の歴史の一部を引き継ぐ」とは具体的にどういうことかを確認した方が良さそうです。すると、同じAn E-mail to Grandmaの第4段落冒頭にこんな記述があります。
あなたからの贈り物は、宝石に対するわたしの関心を呼び起こし、そしてそれは私を思いも寄らない道に引き込んだ。
Your gift also started my interest in jewelry, which led me on an unexpected path.
これも「驚くべき結果」につながりそうです。そして、先を読み進むと、Saraは宝石商の仕事を始めたことが分かります。つまり、「家族の歴史を引き継いだ」の具体的内容は、家業を継ぐことだと確認できます。だから正解は①。
ついでに他の選択肢も確認しておきます。②her grandfatherはどこにも出てきません。それに、この指輪はDorothyのお婆さんが彼女に買ってくれたもので、だれかが作ったとは書いてません(A Letter to Sara¶2)。
1913年に、彼女のお婆さんが指輪を贈り物として買ってくれた
Her grandmother bought the ring as a gift for her in 1913.
次に③bankerですが、銀行で仕事するのにニューヨークに引っ越したとは書いてありますが、それで成功したとは書いてません(A Letter to Sara¶4)。
あなたのお母さんに聞いたところ、あなたが銀行の仕事でニューヨーク市に引っ越すことになってると言ってた。
Your mother told me you’re moving to New York City for a job at a bank.
④も、確かにニューヨークに引っ越しましたか、suddenly decided to(突然決めた)とは書いてないし、だからそれが「驚くべき結果」にはなりません。

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