ReadingDrill第21回(6)
前からReadingDrill第21回の解説をやってます。第16回目から、今年のセンター英語を使って「マーカ抽出法」の演習をやってます。今回は設問5の間違った選択肢を考えます。
I find it encouraging that the list of scientific studies using citizen scientists is quickly getting longer. Still, we’re just beginning to realize the potential of citizen science. [So] more scientists need to recognize how much volunteers can contribute to professional research. As I see it, it’s time for us to expand the old, conservative view of “science for people” to include a more democratic one of “science by people.”
What personal view is expressed in this paragraph?
①Eventually, scientific knowledge will come mainly from amateurs.
②Not enough scientists appreciate the advantages of citizen science.
③The recent shift toward relying on volunteer data is disappointing.
④Too many studies using citizen science are now being conducted.
②が正解で、「する必要がある」=「まだしていない」のパターンを前回勉強しました。じゃあ、今度は間違った選択肢のパターンを見てみましょう。
1.主語のすり替え
2.動詞の時制のすり替え
3.数量・程度のすり替え
4.否定表現のすり替え
5.原因・結果の逆転
6.特殊な事例の一般化
7.ストーリの勝手な展開
最初の選択肢ですが、これは「7.ストーリの勝手な展開」です。
⊿いつかは科学的な知識は主にアマチュアから提供されることになる。
Eventually, scientific knowledge will come mainly from amateurs.
例えば、本文には「マスオは大須に行った」と書いてあるのに、選択肢が「マスオは大須に行って、メイドカフェに入ったけど、がっかりした」となっているようなものです。アマチュアからの科学的な知識の提供は増えつつはあるのですが、将来はそれが中心になるとは書いてません。
次は選択肢③ですが、これは「結論のすり替え」です。つまり、「イモトは美人だ」という主張が「イモトはブスだ」になってるだけです。「結論のすり替えは」普通は簡単すぎで、あんまり出題されないのですがね?!
次の選択肢④ですが、これは「数量・程度のすり替え」です。
⊿現在行われている市民科学を利用した研究は多過ぎる。
Too many studies using citizen science are now being conducted.
例えば、本文には「まる子のクラスの女子は美人が多い」と書いてあるのに、選択肢が「まる子のクラスの女子は全員美人だ」になっている場合です。これにはallやevery、alwaysが絡むことが多いです。市民科学を利用した研究は確かに増えては来ていて、著者もそれを推奨してはいますが、「多すぎる」とは言ってません。
このように、正しい選択肢の作り方、間違った選択肢の作り方が分かっていると、迷ったときに判断がつきやすくなります。これは予備校が模試を作るときに使う選択肢作りのテクニックです。使ってみてくださいね。
これで、センターシリーズの解説は終わりです。次回から、今年の慶応大学・経済学部の問題を解説します。
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