ReadingDrill第17回(1)
今回からReadingDrill第17回の解説をやります。前から今年のセンター英語を使ったReading Drillsをやってます。Reading Drillsは内容一致問題の解法手順である「マーカ抽出法」の実践演習です。今回は、今年のセンター試験英語、大問6の第2段落です。いつものようにテーマから探します。テーマの見つけ方をもう1度載せておきます。あ、主張文は段落冒頭だけじゃなくて、念押しのために段落最終文で繰り返されることがあるので、テーマは最終文にもよく出てきますよ。
①テーマとは、著者がその段落でそれについて言っているところの「それ」。
②テーマは段落冒頭の抽象文(主張文)の中で「テーマis主張」の形で登場することがある。
③テーマは抽象的な名詞で与えられ、それが同格表現(namely、that is to say、 in other words、コンマ、コロン等)を挟んで右側で説明され具体化されることがある。
④テーマはその段落の中で繰り返し出てきて、代名詞化されることがある。
これらのことを頭に置いて第2段落を見てみましょう。
When volunteers participate as assistants in activities like these, they are engaging in citizen science, (=同格のコンマ) a valuable research technique that invites the public to assist in gathering information. Some of them are science teachers or students, but most are simply amateurs who enjoy spending time in nature. They also take pride in aiding scientists and indirectly helping to protect the environment. The movement they are involved in is not a new one. In fact, its roots go back over a hundred years. One of the earliest projects of this type is the Christmas Bird Count, started by the National Audubon Society in 1900. However, citizen science projects are burgeoning more than ever: over 60 of them were mentioned at a meeting of the Ecological Society of America not long ago.
段落冒頭の抽象文に出てくる名詞citizen scienceは、同格のコンマを挟んで、その右側で具体的に説明されています。そして、中盤ではthe movement(その活動)に言い換えられ、最終文ではcitizen science projects(市民科学活動のための企画)の形で出てきます。だから、この段落のテーマはcitizen scienceだと分かります。
あ、citizen scienceがthe movementと同じだということが良く分からない子は、次の2つを比べて見れば良いでしょう。
⊿彼らは市民科学(という活動)に従事している~
they are engaging in citizen science
⊿彼らが従事しているその活動は~
the movement they are involved in is~
こうしてみると、citizen scienceと the movementが同じように扱われているのが分かります。あ、ここにもparaphrase(言い換え)が出てきますね。つまり、「人 is engaging in 活動」も「人 is involved in 活動」も「人は活動に従事している、携わっている」の意味で、全く同じ事を言っています。このparaphraseが今年のセンター試験の特徴でした。
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