ReadingDrill第16回(4)
前からReadingDrill第16回の解説をやっています。今回は、設問4の解説をやります。
It’s a sunny afternoon here in Texas, and my wife Barbara is at the park again, counting and recording the number of eggs laid by monarch butterflies. After collecting her data, she’ll share it with the professional scientist who recruited her. In another state, our friend Antonio listens for frogs by visiting 12 different states, four times a year. He has been submitting his findings to scientists for almost 20 years now. And on the other side of the country, our niece Emily is catching native bees, putting tiny tags on them, and handing in weekly reports to the biology department at a local university. Nobody is paying Barbara, Antonio, or Emily for their efforts, but all three consider themselves lucky to be “citizen scientists.”
設問4 下線部にあるsubmit、findingsとほぼ同じ意味を表す語句をそれぞれ指摘しなさい。
今年のセンター英語には色んな仕掛けがあります。例えば、冒頭文のmonarch butterflies。いきなり知らない単語をぶつけておいて読む気を削ぐ、模試でもよくあるやり方です。多分、蝶の名前か何かなんだろうと思って読み進めば良いのですが、これに引っかかる子が結構います。
そして、もう1つの仕掛けがparaphrase(言い換え)です。同じ表現を使ってくれれば簡単なのですが、必ず別の表現に言い換えてます。普通、paraphraseは抽象的な表現を具体化して、分かりやすくするのが目的なのですが、今年のセンター英語は語彙力を試すためのparaphraseです。それを確認するために設定したのが4番目の設問です。
3人の登場人物は同じ様なことをやっているのですが、使われている表現が3つとも違います。
・After collecting her data, she’ll share it with the professional scientist~
・He has been submitting his findings to scientists~
・Emily is handing in weekly reports to the biology department~
こうやって3人のやってることを比べると、赤い部分と青い部分とがカブっているのが分かります。
share=submit=hand in
data=findings=reports
厳密に言うと、submitとhand inは「提出する」の意味で同じですが、shareは「共有する」ですからちょっと違います。また、findingsとeffortsは「研究成果」の意味で同じですが、data(データ)とreports(レポート)とは違います。そう、最終文のeffortsには努力の結果得られる「成果」や「作品」の意味があるのですよ。だからfindingsとeffortsとは同じ「研究成果」の意味で使われています。
ね!これが今年のセンター英語の特徴です。第1段落だけでなく、2段落以降にも沢山のparaphraseが出てきます。
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