今日のハッピーアワー(21)
-まじめなピルスナー-
筆者的には、ピルスナーって、真面目でお行儀良いというのが、できの良さのポイントになるように思う。そういう意味で、エビスなどがど真ん中なんだろうと勝手に思う。おばんざいとともに、会席料理とともに、しゃぶしゃぶやすき焼き、はたまたキムチ鍋を食べながらというぐあいに、どんな相棒を選ぼうとケンカ無くやっていけるのが、このタイプのビールで、日本人のように食中にガブガブやるのにはうってつけの飲み物である。また、夏にのどをゴクゴクやって、プハーッとやるには、やっぱりこのタイプしかダメだ。
筆者はピルスナー、ラガーには特別にこだわりを持っていないので、お気に入りの日本料理店に行けば、そこの料理とそこが出す「一番搾り」の生(そこはこれしか置いていない)の相性に唸っているし、しゃぶしゃぶを食べに行って、そこで頂く「プレモル」の生には“これ最高!”って思う。時に友人宅でやる「クラシックラガー」には「やっぱコクがあって旨いわ」と言ったりする。
そんなわけだから、この時期にわざわざピルスナーを取り上げることもないと思いながら、今回取り上げるのは越後ビールの「ピルスナー」。
冒頭に書いたような理由で、いつもはスルーしていた製品だが、今回は安売りをしていたので試しに買ってみた。
色はピルスの割りには濃い目。ホップの香りはあるが華やかには香らない。苦みが良い。泡は、持ちは良くないが細かい。コクが感じられ、飲み応えはソコソコある。自家製ピクルスを一緒に口に入れても、このビールは存在感がある。
総合評価としては、大手のピルスナータイプのビールを超えてはいるが、値段の差を埋めるほどかというと微妙だというところ。一方、近頃はいろんな地ビールが手に入るので、それを押してこれを選ぼうということにはなかなかならないとは思うが、この製品は比較的どこでも手に入るということと、瓶に入った地ビールより安いという点がアドバンテージだと思う。
鰯フライに彩り野菜のピクルスとマヨネーズのソースを添えて。
ピルスナーなので、スッキリとしていて、料理の味をフレッシュに感じさせてくれるが、鰯の持つ味のクセに埋もれてしまうことはなく、おいしく頂けた。そうだ、真面目だけどチャンと一本筋を通しているヤツだよ、これは。
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