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ReadingDrill別冊・進研模試解説(3)

前から「進研模試・2014年度・高2学力テスト・総合学力テスト」の英語、必修問題の大問4の内容一致問題を解説をやってます。今回は、選択肢ウの正誤を判定します。
ウ The writer’s father tried not to put silver coins in his red bag.
¶2Because he was truck driver, he kept change in a red money bag to prevent coins from falling out of his pockets.  One Sunday, as he was shaving, he turned to me and said, “Take some silver from my bag and put it in a jar.  Each week we’ll add to it, and maybe we can go to Yankee Stadium this summer.”
父はトラックの運転手だったので、ポケットから落ちないように小銭を赤い財布に入れるようにしていた。ある日曜日に、父がひげを剃りながら僕の方を向いて言った。「オレの財布から銀貨を取って、ビンに入れなさい。毎週入れてれば、夏にヤンキー・スタジアムに行けるだろうね」
silverは「銀貨」、「硬貨」全般はcoinsで表現されています。ま、言ってみれば500円貯金を始めたわけです。お父さんは小銭がなくならないように、ともかく全部赤い財布に入れていたと書いてあります。その中から銀貨を1枚ずつビンに入れて貯金を始めたわけです。選択肢のウを見てみると、こう書いてあります。
著者の父親は、自分の赤いバッグに銀貨を入れないようにしていた。
The writer’s father tried not to put silver coins in his red bag.
銀貨を赤いバッグから取り出したのは、それを貯金するためで、バッグに入れないようにしていたわけではありません。だからウは本文の内容に一致していません。
同じ「銀貨をバッグから取り出す」という行為でも、それは「銀貨をバッグに入れないようにしていた」のではなく「銀貨を貯金していた」わけです。こういう誤った選択肢を「因果関係の逆転」と言います。つまり、原因と結果を逆転させるわけです。こんな具合です。
原因「貯金をすること」→結果銀貨をバッグから取り出す
・・・
原因銀貨をバックから取り出す」→結果「銀貨をバッグに入れない様にする」
事実の前後関係の入れ替え」や「論理の原因と結果の入れ替え」は間違った選択肢の作り方の上等テクニックです。これにだまされた子が多いんじゃないでしょうかね。

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