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ReadingDrill第12回(4)・間違った選択肢の見分け方

前からReadingDrill第12回の解説をやってます。今回も設問4の内容一致問題の解説をやります。
⊿blarneyがゴマすりと違うのは、ゴマすりは明らかに不真面目で、聞き手から信頼や同意や協力を引き出すことはないという点である。
(A)ブラーニーは聞き手の協力を手に入れる手助けとなる
(B)ブラーニーは聞き手に対してゴマすりよりも不真面目なことを言うことになる
(C)ブラーニーは話し手の自惚れのレベルの高さを示すことになる
(D)ブラーニーは話し手の真面目さを明らかに示すことになる
世の問題集には、なぜそれが正解なのかは書いてあるのですが、なぜ他のが不正解なのかの説明がありません。つまり、「ゴマすりは聞き手から協力を引き出すことはない」と書いてあるので、それを裏返して「ブラーニーは聞き手の協力を引き出せる」という(A)が正解だ、とは書いてあるのですが、(D)がなぜダメなのかの説明がないのです。
本文には「ゴマすりは明らかに不真面目だ」とあるのだから、それを裏返した「ブラーニーは真面目さを明らかに示す」も正しいはずだと思いませんか?
4つある選択肢を2つにまでは絞れるのですが、最後の2択で失敗する子は(D)がなぜダメなのかが分からないからです。実は、英語だけじゃなく現代文の問題集の解説にも、その選択肢が正しい理由は書いてあっても、別の選択肢がダメな理由は書いてません。だから、いくら問題集をやっても、英語や現代文の内容一致問題の正解率が上がらないことがよくあります。 そこで、「薮研」のReadingDrillでは「その選択肢が間違っている理由」を積極的に書こうと思ってます。あ、実はここそこあそこで一度説明しているので、興味のある子は参照してみてください。
その選択肢が間違っている理由(1)=主語のすり替え
本文)=コマすりは明らかに不真面目だ
(選択肢D)=ブラーニーは話し手の真面目さを明らかに示すことになる
主語に注目してもう1度見てください。本文の方は「ゴマすり」が主語です。つまり、話し方の真面目・不真面目をいってます。一方、選択肢(D)は話し手の真面目・不真面目を言ってますよね。だから、本文と選択肢(D)とでは主語が違うのです。従って、選択肢(D)が間違っているのは「主語のすり替え」が起こっているからなのです。ということは、不真面目な話し手が真面目にブラーニーを言うこともあれば、真面目な話し手が不真面目なゴマすりを言うこともあるということです。
これからは、内容一致問題を解くときには、その選択肢が間違っている理由を考えてみてください。そうすれば、君の読解力は飛躍的に伸びてきます。繰り返しますが、英語や現代文の内容一致問題ができない子は、なぜその選択肢が間違っているのかを考えたことがなかっただけです。「消去法」という消極的なやり方じゃなくて、もっと積極的に「間違った選択肢の作り方」を考えるようにしてくださいね。
今日からセンター試験後の雑用に忙殺されます。しばらくはブログをおやすみします。

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