an abecedarianさんからの質問
<質問>
いつもありがとうございます
お母さんがよくなったみたいで、ほんとに良かったです。。
どこに書いていいかわからないので、またこんなところに質問してしまってすいません
Two or three days later, I saw the same girls sitting at a table again with big pieces of paper before them. But this time there was the familiar tree on both pieces of paper, the roots coming in to make the trunk, the trunk going almost to the top of the page, the two forked branches, the smaller branches sticking out any way and the green leaves. I said, Ah, I see you are drawing a tree,” She gave me a pleased smile, and then, nodding toward her friend, said, “She showed me how.” And then she went on with her work. The children, of course, were not drawing a tree but what they had learned to recognize as a symbol of a tree. The lines they put on the paper did not look, to them, like a tree; they meant tree.
中ほどの文にこんな訳が付いています
根が寄って来て幹を作り,幹は紙のほとんど一番上まで伸びて,二股に分かれ,ともかく枝が突き出していて,緑の葉がついていた。
この部分の構造を解説していただけないでしょうか
the two forked branches
あれこれ考えたのですがしっくり来ません
道は分岐している、と言えるようなので
The road forks.
他の部分の分詞構文と同じにしてこんな風になっていればいいような気がするのですが・・
the two branches forking~
<回答>
ABCDさん!母のことを気にかけてくださり、ありがとうございます。そして、質問は最新の記事にぶら下げてくださってかまいません。ご質問のthe two forked branchesですが、これはABCDさんの考えている通りで、フォークには「道や川が分岐する」の意味があります。そして、forkから派生したのがforkedという過去分詞形容詞です。普通に考えると、自動詞は受け身にならないので、forkからforkedという過去分詞形容詞なんて出来ないような気がします。
でも、「現在完了」の時に使う過去分詞は「される(受け身)」じゃなくて「してしまった(完了)」でした。だから、他動詞から派生した過去分詞形容詞は「された(受け身)」になるのですが、自動詞から派生した過去分詞形容詞は「してしまった(完了)」になります。こんな具合です。
⊿落ち葉(散ってしまった葉)
the fallen leaves
それと同じように、forkedには「2つに分岐してしまった」の意味があるわけです。
⊿2つに分岐した枝
the two forked branches
さて、ご質問の英文はABCDさんの仰るとおりで「付帯状況分詞構文」になってます。そして、同じ付帯状況なので「付帯状況のwith」を使って表現できる場合があります。これは以前ここで勉強しました。
⊿その犬は、舌をダラリと垂らして、そこで座って居た。
The dog sat there with his tongue hanging out.(付帯状況のwith)
The dog sat there, his tongue hanging out.(付帯状況分詞構文)
付帯状況のwithは基本的に「A with B」ですから、この英文はこう書き換えられます。
⊿舌をだらりと垂らした犬(だらりとたれた舌を持つ犬)。
the dog with his tongue hanging out
Aはthe dog、Bはhis tongueで、hanging outがtongueを飾っているのですから、このhanging outはただの現在分詞で次の表現と同じです。
⊿日本を扱っている本
a book dealing with Japan
⊿だらりと垂れている舌
a tongue hanging out
話を元に戻します。ご質問の英文でAに当たるのが「見慣れた木」でBに当たるのが「根」、「幹」、「二股に分かれた枝」、「小さな枝」、「緑の葉っぱ」の5つです。
⊿根、幹、二股に分かれた枝、小さな枝、緑の葉っぱのある見慣れた木
the familiar tree with the roots, the trunk, the two forked branches, the smaller branches, and the green leaves.
ご質問の英文の骨格は上のようになっています。コンマとandに注意して見てください。A, B, C, D(,) and Eの構造になっているのが分かります。そして、この5つの名詞の内の3つに現在分詞の飾りが付いているのがご質問の英文です。こんな具合です。
⊿幹を作るのに1つに集まっている根のある見慣れた木
the familiar tree with the roots coming in to make the trunk
⊿紙からほとんどはみ出ている幹のある見慣れた木
the familiar tree with the trunk going almost to the top of the paper
⊿色んな方向に飛び出している細かい枝のある見慣れた木
the familiar tree with the smaller branches sticking out any way.
残りの2つは、分詞形容詞が付いていないただの名詞です。
⊿2つの二股に分岐した枝のある見慣れた木
the familiar tree with two forked branches
⊿緑の葉っぱのある見慣れた木
the familiar tree with green leaves
あ、この訳語は赤本の訳語ですか?「ともかく枝が突き出していて」というのは誤訳ですね。「ともかく」ではなくて「色んな方向に」が正しい訳語です。そして、この英文の構造が分かりにくいのは、「見慣れた木」に付帯している5つの名詞に、3つしか分詞の飾りが付いていないからです。ですから、ABCDさんが仰るとおりで、5つとも分詞が飾るようにしたければ、こうなります。
⊿2股に分かれている2つの枝のある見慣れた木
the familiar tree with the two branches [which have] forked into two
ちょっと下手くそな絵ですが、だいたいこんな感じの木です。
ところで、この問題の出典はどこなのでしょうか?以前、見たことのある問題のような気もするのですが、忘れてしまいました。よろしければ教えてください。
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2 Comments
なるほど。。
ほんとに腑に落ちました
こんなに丁寧にありがとうございます!
そして絵もわかりやすくて上手ですよ!
この問題はここに載ってる最後の問題です
http://homepage2.nifty.com/asagaya-eigojuku/pdf21.pdf
どこかの入試問題のようですが出典は出てなかったですね ご指摘の部分の訳語は、自分としても藪下先生と同意見でした・・
サイトの信頼度はよくわからないですが、難しめの内容のある英文がまとめてあるので最近よく見ています
⊿2股に分かれている2つの枝のある見慣れた木
the familiar tree with the two branches [being] forked into two
ここで思ったのですが、
forkedを補語で形容詞として
The two branches is forked into two.
と言えるということですか?
The sugar is all gone.
こんな文が成り立つのと同じ理屈だと思いました
あ、ごめんなさい。
⊿2股に分かれている2つの枝のある見慣れた木
the familiar tree with the two branches [being] forked into two(×)
これは僕の間違いです。これでは受け身になってしまいますよね。完了形しないといけないので、こう訂正します。
⊿2股に分かれている2つの枝のある見慣れた木
the familiar tree with the two branches [which have] forked into two
これもABCDさんのおっしゃるとおり、the sugar is all goneと同じ「完了」です。
それに絵も下手くそです。
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