何かちょっと的(まと)がはずれているのでは?!
前に、現政権の経済政策立案者たちが考える「消費税を段階的に引き上げれば、その都度駆け込み需要が喚起されて、景気が回復する」というのが子供っぽ過ぎると書きました。もう1つ言っておくと、彼らは「円を無制限に印刷して市場に出回る円の量を増やせば、いつかはインフレになって貨幣価値が下がってくるので、人は自分の財産の価値が下がってしまう前に物を買うようになる」とも言ってます。一体全体、この子たちが持ってるこの信念(信仰?)はどこから来るのでしょうね。そんなことを考えながら物を買っているのは、この子たちだけなんじゃないですか?
日本では、働いて稼いだお金で物を買う人が減っているのですから、物を作り過ぎれば物が余って価格が下がってしまい、「デフレ」になるに決まってます。じゃあ、「デフレ」を解決するにはどうすれば良いかというと、物を作り過ぎないこと、あるいは国内で買う人がいないのなら海外で「ガラパゴスなんちゃら」以外の製品を売ることしかありません。本当は、今までにない新しい商品を開発して売ることができれば良いのですがね。
なのに、円をたくさん印刷して、円の価値を下げてどうするのでしょうか?この円安のおかげで、もうすでに輸入に頼っている燃料代や材料費が高騰して物価が前よりずいぶん上がってます。こんな時に、パパッっと景気よく物を買おうなんて思う人がいるのでしょうか?ま、海外で物を売って儲けている人はきっと景気が良いのでしょうが、そんなのは全体の2割もいません。それに、流通するお金の量が増えれば、おそらくいつかは「インフレ」にはなるのでしょが、「インフレ」が景気の回復と消費意欲の引き上げにつながるのですか?何かちょっと(いや、大分)的(まと)がハズレている気がするのですが。
「ゆとり教育」の時のように、立てた政策が失敗したら、立案者たちは退場すれば責任をとらなくても済みます。でも、壊れてしまった僕たちの生活はどうしてくれるのでしょうかね?誰か他にもっとちゃんと日本の舵とりができる子はいないのでしょうか?
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