ありのままで?!
ディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』の主題歌、「Let it go ありのままで」が変です!あたしはマネー資本主義のディズニーが嫌いなので、今まで無視してきたのですが、この和訳はあり得ないでしょ!何でLet it goが「ありのままで!」になるのよ!?
自分は何もせずに「ありのままの自分」を受け入れてくれって、そんなのただの自己チューでしょ?!「ありのままで・・・」が今年の流行語大賞になるかも?なんて、おかしいんじゃないの、この国!だって、今の状況を変えるためには、自分は何もしないで「ありのままで」良いと言ってるわけでしょ?いい加減にしなさいよね!
このLet it goですが、これには「ありのままで」なんて意味ではありません!誰?こんな変な日本語を付けたのは?本当にバカじゃないの?!これは、我慢して使わなかった魔法を使うってことです。人によっては、「忘れてしまう」とか「気にしない」なんて訳してる人がいるみたいですが、それも間違ってます。ネイティヴチェックをしたって?!もしかして、その外人は映画を見てないんじゃないの?
人間の社会は、みんなが力を尽くして「妥協」あわなければ上手く行きません。「ありのままで」いられた日には、混乱しか生まれないでしょ!!
・Linda
4 Comments
あれは、戸田奈津子さんが
意訳の際に、アニメーションの口の動きと合うように、
(例えばLet it goの最後は「o」の口で、
ありの の「o」と ままの の「o」など)
見てて極力不自然じゃないように配慮した結果だと言われてます。
他にも、映画の字幕は工夫がされていて、
人間が一秒で読める文字数は大体3文字だから、直訳すると映画一本見るのには厳しいということで、大幅に意訳がされているそうです。
(「私はそれを今まで見たことがなかった」を「初見だ」とする等)
薮下も『マツコの知らない世界』で話をする戸田奈津子を見てました。吹き替えるときは、英語を話している人の口の動きに近い日本語を当てはめるようにしている、と言っていたと記憶しています。「アナと雪の女王」の歌も、一種の吹き替えですから、口の形に近い日本語を探したのでしょうね。でも、訳語が見当外れでは意味がありません。電柱治君の言うとおりで、「今までに見たことがない」は「初見だ」と同じです。そして、「ありのままに自分を表現しよう」と「ありのままで」も同じ意味です。でも、残念ながら、Let it go!は「ありのままに自分を表現しよう」という意味ではありません。「今まで我慢して使わなかった魔法を使っちゃえ!」がどうして「ありのままの自分を表現しよう」になるのでしょうかね?戸田奈津子の字幕翻訳家としての実力と実績を薮下は否定するつもりは全くありません。でも、誤訳は誤訳です。
こちらをご覧下さい。英語版の”let it go”の記事です。英語なので僕には細部までは読めませんが、藪下先生にはお読み頂けると思います。
特に見ていただきたいのはUse in Frozenの中のOther languagesの項で、”Let It Go”通りの訳がされているのはインドネシア語版、ノルウェー語版、タイ語版くらいしかないということが表から読み取れます。
このことから分かるのは、単に戸田氏が誤訳をしたのではなく、そもそも「英語の意味通りに訳そうとはしていない」ということではないでしょうか。それも国内だけではなく、世界的な風潮だと考えられます。
少しくらいは (あるいは大きく外れているかもしれませんが) 元から逸脱しても良いという考えがあるのではないでしょうか。
メルセンヌさん!おっしゃる通りかもしれません。こうなると「翻訳」って一体何なのでしょうかね?まったく原作者に対する敬意に欠ける行為だと言わざるを得ません。ずいぶん考えさせられました。ありがとうございました。
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