峰不二子さんをはじめたくさんの子たちからの質問
<質問>
お久しぶりです。またまた質問をさせていただきます。 昨日のブログの中で薮下先生は、付帯状況のwithはその行為が瞬間で終わり、付帯状況分詞構文はその行為がしばらく続くと書いておられますが、その理由については何も言及されておりません。よろしければ、その理由をお聞かせいただけないでしょうか。時節柄、お忙しいことと思いますが、よろしくお願いいたします。
<回答>
不~二子ちゃん!あ、いや、不二子さん。今日はなんとか期末試験の採点も終わったことですし、不二子さんのご質問にお答えする時間は十分にありますよ!でも、結構これは難しい質問ですね。
付帯状況で使うwithは、A with Bの形で、Aに付随している静的な状況Bを表現する前置詞です。言い換えると、中心的な状況Aに、Bというオマケがひっついているわけです。もともとこのwithは接着剤みたいなもので、モノとモノはひっつけられるのですが、動いている動作や状況なんかひっつけられません。これは実際の接着剤だけじゃなくて英語のwithでも同じことです。だから、Bは動かない人だとか、モノじゃないといけません。人やモノじゃない場合でも、進行中の動作ではなくて、その動作の結果が来ます。こんな具合です。
⊿僕は彼に腹を立てている。(対立)
I am angry with him.
⊿その点で僕はあなたと同じ意見だ。(調和)
I agree with you there.
⊿この子はあたしの手に負えない。(対象)
I can’t do nothing with this boy.
⊿僕は彼女と別れた。(分離)
I broke up with her.
⊿僕はそれを鉛筆を使って書いた。(手段)
I wrote it with a pencil.
⊿あたしはコップに水を入れた。(材料)
I filled a cup with water.
⊿取っ手の付いた花瓶(所有)
a vase with handles
⊿科学の発展で、戦争は複雑になった。(付随)
With the development of science, warfare became more complex.
まだまだたくさんあって全部は書けませんが、Bが動かないことが分かりますね。だから、付帯状況のwithの後ろにも動かないモノ、結果として終了している動作が来るわけです。
⊿彼はポケットに両手を突っ込んで立っていた。(動かないモノ)
He was standing with his hands in his pockets.
⊿彼は目を閉じて立っていた。(終了している動作)
He was standing with his eyes closed.
一方、分詞構文は基本的に全てが「-ing」の現在分詞で出来上がっています。過去分詞から始まる場合も、beingが省略されているだけです。現在分詞は動作や状態が進行していることを表現しています。
⊿その走っている人を見て。(動作の進行)
Look at that running man.
⊿その休んでいる人を見て。(状態の進行)
Look at that resting man.
だから、分詞構文ではその動作や状態が継続していないといけないわけですね。
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3 Comments
京都大学 1992 (2) 英作文
このごろ昔の長い小説を読んでいる。一つには、当今のものを退屈しながら読むくらいなら、前に読んで思い手応えのあったものを再読したいという気持ちになったためであり、もう一つには、長大な作品を書いていくなかで作者が成熟して行くのをみるのが面白くなったためである。
These days, I read old fictions.
One of the reasons is that I want to read long and good fictions which I have already read instead of the dull ones which are relatively new.
Another reason is that it is interesting that I find that the writers become better through writing long fictions.
添削お願いします
あと和訳のノートなんですが、薮下先生のもとにあるはずなのでそれの更新もしていただけませんか?
藪下先生こんばんわ。
模試の復習をしてたところ、どうしても理解し難い部分があったので今回投稿させていただきました。
「本文」
Studies in advanced economies show, as one would expect, that for every €1,000 increase in income there is, indeed, an increased sense of well-being — but only for the poorest fifth of the population.
「訳」
先進国の経済を研究した所、1000ポンドの収入増ごとに幸福度も上昇するのだが、それは人口の5分の1を占める最貧困層の人々にのみ当てはまることが明らかになっている。
気になったのは「the poorest fifth of the population」です。
パッと読んで理解できなかったので訳を見たのですが、ちょっと納得がいきません。
5分の1という表現は「one fifth」とか「a fifth」と習っています。
辞書を引いても本文のように使った例が見つかりませんでした。
ひょっとしてこういった表現があるのでしょうか?
はたまた、何か隠れているのでしょうか??
いつもの年末の翻訳事情から、企業の駆け込み依頼が多くてバタバタしています。和訳ノートの方は描出話法の説明に思ったよりも時間がかかってしまいました。後は、her soft features hardening into a frownが付帯状況分詞構文なので、「~してそして・・・」で訳出しなくてはなりません。和訳の方はそのくらいです。英作文は今日の午後には手がつけられそうです。
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