森田君の挑戦(25)
<問題>1996年度・京都大学
私の子供時代には、学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。いっしょにいたずらをして怒られたり、仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが、そうすることで他人とのつき合い方を学んだ。家でテレビゲームばかりしている現代の子供たちを見ていると、なぜいじめがあるのかわかるような気がする。
<答案>
In my childhood, it was normal that I played with the children who lived in the neighborhood after I came home from my school until it got dark. We were scolded because we did a little bad thing together and we quarreled and hit each other. Through this, we learned how to be with others without feeling uncomfortable with each other. When I see current children only playing video games, I feel like knowing the reasons why some children bully another.
<読者への挑戦>
赤い部分の英語が間違っています。さて、どうしてそれが間違っているのか、またどうすれば正しい表現になるのかを考えてみてください。
<添削>
今度も「山本君」の答案です。この問題も2度目になりますが、気にしないでくださいね。あ、「森田君」が首になったわけではありません。最近の森田君の答案は、添削し甲斐のある、面白い間違いが少ないだけです。それだけ良くできているわけですよ。さて、今日は「現代の子供たち」と「分かるような気がする」の2つを勉強しましょう。
①current children
確かにcurrentには「現代の」の意味があります。こんな具合です。
⊿現代英語
current English
でも、このcurrentは「現在通用している」が本来の意味なのです。なぜなら、currentは「流れ」が原義だからです。他にもこんなcurrentがあります。
⊿今の流行
current fashion
⊿今月(週)号=今流通している号
the current issue
⊿流通通貨=今流通しているお金
current money
⊿時価=今通用している価格
current price
⊿時事問題=今取り沙汰されてる問題
current affair
だから、「現代の子供たち」にcurrentは使えません。だって、「今流通している子供たち」ってヘンでしょ!「現代の子供」は簡単にchildren todayにしてやります。あ、人にcurrentを使うと、「今、現役の」の意味になります。こんな具合です。
⊿現社長
current president
⊿前社長
former presidnet
②I feel like knowing the reasons
森田君は「~するような気がする」の意味のfeel likeをどこかで読んだのでしょうね。でも、feel like+[動]名詞」にすると「~したい気分だ」の意味になってしまいます。「SがVするような気がする」の意味ならfeel likeS+Vにしなくてはなりません。
⊿ちょっと休みたい気分だ。
I feel like [taking] a rest.
⊿彼は王様のような気がした。
He felt like he was a king.
だから、I feel like knowing the reasonsをI feel like I know the reasonsにしてやります。
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This was written by
yabu. Posted on
火曜日, 12月 11, 2012, at 3:12 PM. Filed under
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2 Comments
大変お久しぶりです。
今、英文法の復習で薮下先生のCheck Drillsを利用させて頂いています。
今回質問しようと思ったのはこの問題についてです。
【第6・7章「完了形(1)(2)」】問13
By the time we get married, we ( ) into a large house.
この答えはwill have been movingと書いてありました。
moveはこの文章だと「引っ越す」の意味で、文章全体の意味としては、
「私達が結婚する頃には、大きな家に引っ越しているだろう。」
となると考えました。
すると、「結婚する」頃には「引っ越す」動作が完了しているようなイメージを持ってしまいます。
一方、未来完了進行形の場合、ずっと引っ越ししっぱなし…というちょっと普通じゃない文章になってしまうように思います。
どのように対処すればいいのでしょうか?
お忙しい中失礼しました。
Allen君!どえりゃー久しぶりですね。君が指摘しているように、この解答は間違っています。 「私達が結婚する頃には、大きな家に引っ越しているだろう」に間違いありません。だから、「完了」「継続」「経験」「結果」でいうと、「完了」ですから、③will have movedが正解です。早速、訂正をしておきます。あ、「総合問題演習」には簡単な解説を付けたのですが、こっちの元祖「Check Drills」にも来週中には解説を付けようと思ってます。また何か気がついたことがあったら是非教えてくださいね。
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