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AKB46君からの質問

<質問>
お久しぶりです。1つ先生に質問があります。僕にはこの名大の下線部訳の正解がどうしても理解でません。納得のいく説明を付けてくだされば幸いです。
So does each author “lay a different pattern on the cloth” for each of his purposes.  If you can decide on the garment he wishes to turn out, you too will “lay the same pattern on the cloth” that he uses, and you too will have less waste material left in the way of lost time and lack of comprehension.
同じように、どの著者もそれぞれの目的のために「布の上に違う型紙を載せる」のです。もし著者が作りたい衣服がどういうものか判断できるできるなら、読者も彼が使用するのと「同じ型紙を布に置き」、無駄な布の残りを少なくして時間の浪費や理解不足がないようにするでしょう
この「時間の浪費や理解不足がないようにするでしょう」はどの部分の和訳なのでしょうか?よろしくお願いします。
<回答>
AKB46君!もう少しで君の名前を忘れてしまうところでしたよ!でも、確か君は「AKB47」君じゃなかったですか?あ、敦っちゃんが卒業したので「46」ってことでしょうか?
さて、ご質問の英文ですが、著者が自分の主張を展開するときのおきまりのパターンさえ分かれば、著者の主張を素早く捉えられるよ!と言っています。その「主張のパターン」を「布を裁断するときの型紙」に例えているわけですね。だから、読者も著者と同じ「型」が分かれば時間の無駄もなくなり、理解が不足することはないよ!と言いたいわけです。そして、その「型」を知らないのは、本を読むのに無駄なエネルギーを費やすことだと言いたいわけです。それを比喩的に表現したのが「waste material(無駄な端布)」なわけですね。
この訳語は、英文和訳の答案というよりも翻訳に近いですね。だから英語の勉強にはちょっと不向きな和訳だと思います。例えば、in the way of Aの訳語が見あたりません。普通、in the way of Aは「Aの邪魔になって」か「Aに合うような」のどちらかです。言い換えると、の真ん中にいて妨害するか、目的を達成するためのやり方を手の中に握っているかのどちらかなわけです。
あたしはパーティーに着て行くドレスが欲しい。
I want something in the way of a party dress.
この訳語もかなり上等な翻訳です。だって、「パーティーに着て行くドレスとしてピッタリの何か」が本来英語が持っている意味だからです。上の名大の和訳も、英文和訳の答案にすると、「時間の浪費や理解不足(の解消)に最適な無駄なエネルギーの解消法、すなわち無駄な端布を少なくする方法をあなたは手に入れるだろう」となります。この和訳のポイントは、「無駄な端布を少なくすること」が何の比喩なのかに気づくかどうかというところでしょうかね。
でも、1つ言わせてもらえれば、「無駄な端布(はぎれ)」のことを普通はscrap materialと言います。あまりwaste materialという言い方はしませんね。ですから、この英語の著者はちょっとカッコ良く書こうと背伸びをし過ぎて、英語が分かりにくくなってしまっています。言い換えると、これはちょっとした悪文なわけですね。そして、こんな悪文をわざわざ探してきて、それを入試問題にしてしまうのはどうかなア~と薮下は思います。ですから、この英語が訳せなかったかっらと言って、あんまり気にすることはありませんよ!

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