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【講義ノート176】「伝達動詞」を変える(4)

■彼女は僕に、「あんたのバイクって何てうるさいの!」と言った。
She said to me, “How noisy your motorcycle is!”
She complained to me that my motorcycle was very[too] noisy.
She complained about how noisy my motorcycle was.
がぎカッコの中のセリフが「感嘆文」の場合には、お決まりのパターンはありません。つまり、色んなやり方で直接話法を間接話法にできます。例文のように、うるさいバイクに文句を言っている様な場合には、間接話法では「何てうるさいの!」だったのが、間接話法では「何てうるさいんだと不平を言った」とか「とてもうるさいと不平を言った」となってます。
伝達動詞にはcomplainが使われてます。『悪魔の語法』のここでもやったように、complainは4型クズレの「complain+to 誰に+何を(that文)」の形で使います。他にも、自動詞として「complain about+間接疑問文」でも表現できます。大切なのは、「that+文」も「疑問詞+文」も両方とも「ことシリーズ」の仲間で名詞だということです。complainの目的語「何を」も、前置詞aboutの目的語も、どっちも「ことシリーズ」で名詞[節]だということです。こんな具合です。
あなたのバイクがとてもうるさかったことthat+文
that your motorcycle was very[too] noisy
あなたのバイクがどんなにうるさいかということ間接疑問文=疑問詞+文
how noisy your bicycle was
ことシリーズについては、ここそこを参照してみてくださいね。そう言えば、次の2組の英文を比べてみてください。
Where do your parents live?(疑問文)
I don’t know where your parents live.(間接疑問文)
How noisy your motorcycle is!(感嘆文)
She complained about how noisy my motorcycle was.(間接感嘆文)
上の方は「?」や「!」のついた完全な文で、下の方は文の一部の「目的語」の役割を果たしていますね。上が「間接疑問文」なら、下は「間接感嘆文」だ!と言う学者もいますが、分け過ぎです!両方とも「疑問詞+文」なのだから、間接疑問文に分類すれば問題ありません。
■彼は「あの子は何て背が高いんだ!」と言った。
He said, “What a tall girl she is!”
He exclaimed in surprise what a tall girl she was.
He exclaimed in surprise that she was a very tall girl.
さて、今度のは不平を言っているわけではなくて、「何て背が高い子なの!」と驚いて叫んでいます。叫んでいるのですから、伝達動詞にはexclaimとかcry outが使われます。そして「叫ぶ」だけで怒っているのだか悲しんでいる野田か分からないのでwith joy(喜んで)とかin surprise(驚いて)、with regret(後悔して)、with relief(ほっとして)、in anger(怒って)などの感情の副詞と一緒に叫びます。あ、withは「一緒のwith」だから「そのような感情を心に抱いて」の意味で、inは「状況のin」だから「その様な感情に沈んで」くらいの意味です。だから、大体はin joyでもwith joyでも両方OKです。ま、話法の転換で、かぎカッコの中のセリフが感嘆文というのはまずないでしょう。だから、きょうのまとめはありません。
【第34章 話法】例文=×

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