【講義ノート173】「伝達動詞」を変える(1)
sayとtellの原義は「内容を伝達する」、speakとtalkは「口から言葉が出る」でした。それぞれ、ここやそこで一度勉強しましたね。忘れた子は参照しておいてください。そして、「話法の転換」では、かぎカッコや that+文の中にある内容を人に伝達するのだから、say や tell などを使うことになります。say や tell の様に、「内容を伝達する」の意味を持つ動詞のことを「伝達動詞」と呼びます。「話法の転換」で大切なのは、状況に応じて「伝達動詞」を使い分けることです。
⊿彼は(僕に)「僕はゴスペルソングに興味がある」と言った。
He said, “I am interested in gospel music.”(○)
He said to me, “I am interested in gospel music.”(○)
He told me that he was interested in gospel music.(○)
He told me that he was interested in gospel music.(×)
さて、sayとtellの違いは、内容を伝達する相手が要るか、要らないかです。つまり、sayには「誰に」はなくても良いのですが、tellには「誰に」が必要で、「tell+誰に+何を」と並べます。逆に言うと「tell+何を」はダメ!もしsayを使って「誰に」を表したければ、toでちゃんと伝達相手を指さしてやらなければなりません。あ、前置詞toは「指さすto」でしたね。
⊿彼は「僕はゴスペルソングに興味がある」と言った。
He said, “I am interested in gospel music.”(直接話法)
He said that he was interested in gospel music.(直接話法)
そして、上の例文のように、かぎカッコのある文(直接話法)には受験英語では必ずsayを使うことになってます。もちろん「誰に」がない場合には、がきカッコを外した文(間接話法)にもsayが使えます。
⊿彼はあたしに、「僕は自分の生まれ故郷の町が好きじゃない」と言った。
He said to me, “I don’t like my hometown.”(直接話法)
He told me that he didn’t like his hometown.(間接話法)
かぎカッコの中身が否定文でも同じことで、「誰に」があればtellを、「誰に」がなければsayを使えばよいわけです。肯定文と否定文を合わせて「平叙文」と呼ぶので、今日のポイントをまとめるとこうなります。
④かぎカッコのある文(直接話法)の伝達動詞は全部say。
⑤カギカッコの中が平叙文なら、かぎカッコを外すと(間接話法にすると)、「誰に」がなければ伝達動詞はsayのまま、「誰に」があればtellに変える。
【第34章 話法】例文=301
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yabu. Posted on
月曜日, 8月 6, 2012, at 1:15 PM. Filed under
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