【講義ノート167】「~とはほど遠い」
⊿原発は非常に危険だ。
Nuclear power plants are anything but safe.
=Nuclear power plants are far from safe.
肯定文中のanyは「何でも」「誰でも」「いつでも」「どこでも」の意味で使います。つまり、anythingで「何でも」、anyoneで「誰でも」、anytimeで「いつでも」、anyplaceで「どこでも」になるわけです。そして、この but は講義ノート162でやった「それ以外の but(除外のbut)」だから、この例文は「原発は安全以外の何ものかである」が原義です。実は、これは「講義ノート149」でやったnotとnoの違いでも登場したやつです。覚えてますか?
⊿彼の音楽は全然ダメだね。
He is anything but a musician.
=He is far from a musician.
これを「彼は決して音楽家ではありません」とやると、彼の職業を否定しているだけなのでダメ!って言いましたね。そのくらい強い否定がanything but Aなのです。だから、「決して安全ではない」よりも「非常に危険だ」の方がピッタリです。
■彼の話は非常に面白かった。
His story was anything but boring.
=His story was far from boring.
■Tシャツ一枚に2万円だなって、ブリブリ値段が高い。
Twenty thousand yen for a T-shirt is anything but cheap!
Twenty thousand yen for a T-shirt is far from cheap!
この例文の訳語も、「決して退屈ではなかった」よりも「とても面白かった」の方が、「決して安くはない」よりも「とても値段が高い」の方がシックリ来ます。それでは、類題を解いてみましょう。
He is no gentleman.【①】
=He is ( ) a gentleman.
①anything but・・②nothing but
③all but・・・・・・・・④if anything
■彼が紳士だなんてとんでもない。
君の報告書はとても満足できるようなものではない。
Your report [ satisfactory / from / is / far ].
→Your report is far from satisfactory.
【第33章 否定(2)】例文=298
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This was written by
yabu. Posted on
火曜日, 7月 31, 2012, at 9:33 AM. Filed under
「ヤバイ英文法」. Bookmark the
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2 Comments
質問があります
Nuclear power plants are anything but safe.
butは前置詞ですよね、
safeは形容詞ですよね?
anything but something safe
等の名詞が省略された形なのでしょうか?
同様に
His story was far from boring.
fromは前置詞で、
from something boringというのが元の形だったりするのでしょうか?
いつも思うのですが、anything but 原形、の様に前置詞+名詞の形に素直になっていない表現に対して違和感を感じてしまいます
anything butが文法通りに使われることもあります。例えばこんなのです。
⊿君と一緒にいられるだけでいい。
I don’t want anything but to be with you.
前置詞のbutの後ろにちゃんとto不定詞の名詞用法が来てます。「君と一緒にいること以外何も僕は欲しくない」と「こと以外」の訳語も付きます。このanything butは「~以外はない」という否定の意味を表しています。肯定文のNuclear power plants are anything but safeも「決して~ではない」の強い否定を表すので、結局notよりも強い否定語として扱われるようになって、Nuclear power plants are NOT safe.のNOTの替わりに使い始めたのでしょう。
far fromも「決して~ない」の意味ですからHis story was NOT boring.のNOTのところに来てもおかしくはありません。最近ではanything butやfar fromを準否定語として扱っている人や辞書もあるようです。文法は後付のルールブックですから、全ての言語現象を説明させるのにはムリがあります。
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