【講義ノート160】「AするとすぐにBした」その2
■家を出るとすぐに雨が降り出した。
I had no sooner left home than it began to rain.
soonは「すぐに」「間もなく」と「(時間的に)早く」の2つの意味があります。このsoonは「早く」の方で、それを比較級にすると「もっと早く」「もっと前に」の意味になります。
⊿なぜもっと早く(もっと前に)電話をしてこなかったの?
Why didn’t you call me sooner?
そのsoonerをnoが否定するので「もっと前」が「そんなに前じゃない」とか「ほんのチョット前」くらいの意味になります。だから、上の例文は「雨が降り始めるよりも、僕が家を出たのはほんのちょっと前のことだった」くらいの意味だとわかります。つまり「BするよりもAしたのがほんのちょっと前」を「AするとすぐにBした」で使っているわけです。あ、だからこれも時間差タイプだってことが分かりますね。
前にやったHardly~whenと同じように、これも否定語no soonerを文頭に引っ張り出すことができます。すると、やっぱり疑問文型の倒置が起こります。
⊿家を出るとすぐに雨が降り出した。
No sooner had I left home than it began to rain.
それでは類題を解いて見ましょう。
彼が駅に着くやいなや電車は出て行ってしまった。
No sooner [ the train / had / than / he / reached / the station ] started.
→No sooner had he reached the station than the train started.
【第33章 否定(2)】例文=295
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This was written by
yabu. Posted on
火曜日, 7月 17, 2012, at 5:28 PM. Filed under
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2 Comments
①soonが「早く」で
②soonerが「もっと前に」
③no soonerで「そんなに前じゃない」
この三つの関係は時系列にすると
①⇒③⇒②
なんでしょうか?
soonと比較してsoonerが用いられることはありません。
⊿私は一日でも早くあなたにそれを出荷して欲しい。
I want you to send that as soon as possible, even just a day sooner.
この文にはsoonもsoonerも両方出てきますが、soonよりもsoonerの方が「より早い」というわけではなくて、「予定している時間よりももっと早く」という意味です。as soon as possibleで1つの表現、a day soonerで別の表現だと考えて良いでしょう。
no soonerは「No sooner had S 過去分詞~than」での使用に限定されてますから、やっぱりsoonと比較している分けではありません。つまり、この3つの表現が同一時系列上で表現されることはありません。
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