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【講義ノート149】「noの用法」

■彼は音楽家ではありません。
He is not a musician.
■彼は音楽家ではなくて演出家です。
He is not a musician but a stage director.
これは彼の「職業が音楽家であること」を否定しています。だから、not A but Bを使って彼の正しい職業を伝えることもできます。
■彼の音楽は全然ダメだね。
He is no musician.
一方、これは彼の「音楽の才能」を否定しています。「no+名詞」を普通は「決して~ない」と訳せといいますが、「彼は決して音楽家ではありません」では彼の職業を否定しているように聞こえるので、ダメです。ちゃんと、彼の音楽家としての才能を否定してやらねばなりません。同じ意味を表す表現を一緒に覚えておいてくださいね。この4つも全部、彼の音楽家としての才能を否定しています。
He is anything but a musician.
He is far from a musician.
He is not at all a musician.
He is not in the least a musician.
このbutは「butの用法(構文013)」のところで説明した前置詞のbutです。だからanything but a musicianで「音楽家以外の何かである」が原義です。far from a teacherは「音楽家からかけ離れている」。not at allは中学以来おなじみのやつですね。at allが否定語notを強調しています。もちろん、at allやin the leastを文末に置いてもかまいません。
He is not a musician at all.
He is not a musician in the least.
このin the leastは、元々はin the least degreeでした。inは「状況・状態のin」、degreeは「程度・限度」の意味だから「最低のレベルで見ても音楽家なんかじゃない」くらいの意味。あ、degreeを含む他の表現も覚えておきましょう。
・in a degree=少しは
・in some degree=幾分は、多少は
・in no degree=少しも~ない
【第32章 否定(1)】例文=285

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