【講義ノート132】「仮定法過去、過去完了の混合タイプ」
■もしあのときその薬を飲んでいたら、今頃は調子が良かったのに。
If I had taken the medicine then, I might be fine now.
「あの時~だったら、今・・・なのに」の様に、条件節では昔を悔やみ、帰結節では今を悔やんでいます。つまり、前半の条件節は「過去-1=大過去」で、後半の帰結節は「今-1=過去」で悔やむことになります。あ、逆パターンの「もし今~ならば、あの時は・・・なのに」はタイムマシンでもない限り不可能です。
この混合タイプの特徴は、「今」や「昔」を明示する語句が必ず出てくることです。上の例題ではthenやnowに当たります。でも、いつもnowやthenとは限りません。類題で確認しましょうかね。
I might be still out of a job if he ( ) me three years ago.【②】
①did not employ・・・②had not employed
③don’t employ・・・・・④will not employ
■もし3年前に彼があたしを雇ってくれなかったら、今は失業していただろうね。
( ) his assistance in those days, I would not be so successful.【①】
①Had it not been for・・②Unless I had
③If it had not for・・・・・④If there were not
■もしあのとき彼のアドバイスがなければ、私は今こんなにうまくいってはいなかっただろう。
if節(条件節)の方に空所があります。thenの代わりにthree years agoやin those daysが過去を表してますね。一方、nowに代わる副詞はなくて、might beやwould not beが過去形をしているところから、「今」を悔やんでいることが分かります。あ、ifを省略すると疑問文型の倒置が起こるのでHad it not been forになってますね。
If Tom had gone to college when he finished high school, he ( ) a senior now.【③】
①would have been・・②will be
③should be・・・・・・・・④will have been
■もし彼が高校を卒業して大学に行っていたら、今は僕よりも学年が上なのだが。
If I had followed your advice, I ( ) happier now.【④】
①am・・・・・・・・・・・・②have been
③will have been・・④should be
■もしあの時君の忠告に従っていたら、僕は今頃はもっと満足してるだろうに。
帰結節の方に空所があります。上はthenの代わりにwhen he finished high schoolが過去を表していますねが、had goneからもそれが分かります。でも、下はthenに当たる副詞がなく、had followedが過去完了形だから「昔」を悔やんでいることが分かります。帰結節には2つともnowが付いているので、過去形のshould beを選んでやればOKです。
あ、薮研の【類題】は、こんな風に正解と和訳が必ず付いています。普通は見えないように背景色の白になってますが、カーソルを引っ張って白黒反転させると、正解と和訳が浮き上がってきますよ。
【第28章 仮定法(1)】例文=243
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yabu. Posted on
金曜日, 5月 25, 2012, at 8:38 AM. Filed under
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2 Comments
今日、ビンテージを解いていたらですね、54,55ページの93番に当たったんですけども、
91,92,93が、
まさに、この仮定法過去と過去完了の混合です。
91と92は、
if節(仮定法過去完了)+主節(仮定法過去)
で、「もしあの時~してたら、今頃~なのに」という、
この記事でも扱っているような物なんですけど、
93番が
if節(仮定法過去)+主節(仮定法過去完了)
で、「もし今~なら、過去は~だっただろう」という物なんです。
おかしくないですか?
今がどうなろうと過去が変わるはずないじゃないですか。
しばらく唸って考えてこの形で通る例文を考えたんですがさっぱりです。この問題の訳もなんか変ですし。
K澤先生に聞いても、「これはこういうパターンだから、覚えて」としか言ってくれません。
解説をお願いしてもいいですか?
この件に関しては「中保君からの質問(その1)」「中保君からの質問(その2)」「中保君からの質問(その3)」でもう解説済みです。一度そちらを参照して見てください。ちなみに、いいずな書店からメールがあって、来年度の改訂でこの問題は載せないそうです。
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