<質問>
こんにちは 藪下先生 はじめまして 英語やり直し猛勉強中の社会人です。 いつも楽しくブログを拝見しています。 先生のブログはとても楽しくて為になりますね。 文法講義などはなるほどと言いながらメモしたり印刷したりして何回も読んでいます。 特に英語の読み方はすごく参考になりました。こうやって読むのかと目から鱗です。 そこで先生に質問なのですが、先生のお勧めの英文解釈の参考書、また生徒に使用を勧めている参考書はなんですか? 本屋などに行って色々見てみたのですが、どれを選べばいいのかさっぱり分かりませんでした。 文法問題集はネクステージを9割暗記終了し、先生の英文法講義例題をスラスラ解けるくらいです。 お答え頂けたら幸いです。
<回答>
崖っぷちのアラフォーさん!いつもブログを読んでくれてありがとう!英語やり直し猛勉強中とのこと、僕も昔の自分を思い出します。と言うのは、河合塾で教えるまでは英語じゃなくて社会科を教えていたのですが、恩師(河合創設時のメンバ-の1人)の「自分が一番苦手な教科を河合では教えるべし」との言葉で英語を教えることになり、僕自身も「英語やり直し猛勉強」を始めることになったのですよ!今思えば、英語が苦手であればあるほど、英語が嫌いな子の躓(つまず)きどころが一番分かるはずだという恩師の配慮だったのでしょう。今でも恩師には感謝の気持ちで一杯です。
中学の時、最初に英語を教わった女教師が「英語は暗記科目だ!」と言って憚らない人で、おまけに鼻クソをほじっては教卓によくなすり付けていたので「英語って、汚い!」という刷り込みもあって、英語が嫌いになりました。ともかく筋が通らないものは頭に入らない質なので、根拠もなくルールを押しつけてくる参考書の類は全くダメでした。ですから、僕のブログの内容はアカデミックな裏付けなど一切ない、僕個人の英語に対する印象が拠り所になっています。あ、強いて言えば、アメリカ人の嫁さんが唯一の「参考書」かもしれません。この子は、小学校6年生の時にハーバード大に飛び級ができたくらいの天才で、卒業までに小学校の図書館の本を全部読んだ「本の虫」でもあります。今は翻訳を生業にしているのですが、大学での専攻がフランス語だったにもかかわらず、医学翻訳も軽くこなす「変態」です。
ですから、僕ほど「参考書」から縁遠い者もいないと思われます。ブログでも、大方は問題集の正解を扱き下ろしたり、参考書の内容を批判したりしているような有様です。が、僕もちょっと関わった書籍も含め、共感を持っているのは次の3冊です。あ、英文解釈からはちょっと逸脱してしまいますが、英語の発想と言う意味ではとっても面白い本です。ご一読ください。
『一億人の英文法』すべての日本人に贈る「話すため」の英文法 大西泰斗、ポール・マクベイ 東進ブックス
『とことんマスター!英文法』目からウロコの超簡単レクチャー100 石井隆之、宮野智靖 三修社
『エスト英語構文』 166 FKEYS TO EFFECTIVE READING 編著 北村博一、上野隆男 エスト出版
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7 Comments
こんばんは。夜遅く失礼します。英語総整理の540番で「疑問詞whenは現在完了形と共に使えない」とあるのですが僕はこれをwhenが過去を表すために現在に至らないためだと強引に結論付けてしまったんですけどこの理由であっていますか?
るーたん君!これは君の言うとおりで「時制」の問題です。「いつ~しましたか?」と、過去の行為や行動を尋ねる場合には、現在完了が使えないというやつですね。なぜなら、現在完了は今と関係が残っている「現在形」の仲間だからです。るーたん君!とっても良い問題に目を付けましたね!
■君はいつアメリカに来ましたか?
When did you come to America?(○)
When have you come to America?(×)
これが間接疑問文になっても、やっぱり同じことです。
■君がいつアメリカに来たのかということ
when you came to America(○)
when you have come to America(×)
丁寧なご回答ありがとうございます。
藪下先生 こんにちは 回答ありがとうございます^^
さっそく本屋さんに行って推薦本を買ってきましたよ。 本を読むのは大好きなのでこれから楽しみです。
自分の学生時代、今から約20年にもなりますけど、授業はよくある予習で英文を訳して、授業で先生が正解の日本語訳を話すという 今考えるとなんの力も付かない授業でした。
(もちろん、勉強が出来る人も居ましたから自分の勉強不足も大いにありますが。)
ですから、春のアブラゼミや英語の読み方を読んでとても驚いたのです。 こうやって読むのかと。
前置詞が付いた名詞は主語にならないとか、andやbutはミラー関係になってるとか・・・。そういった解釈や文法考察法をもっと早く知りたかったです。
もし藪下先生が学生時代先生なら、もっと英語が身に着いたのになぁとしみじみ思います。
先生の生徒達はとても幸せ者ですね。
で、またまた質問なのですが、先生がお勧めしてる単語帳ってなんでしょう? やはりシステム英単語なんですか? 教えていただければ幸いです。
PS 先生の生徒でもなんでもない人が書き込んで良いのかどうか、とても迷いましたが、思い切って書き込んでよかったです。
お体を大切に、これからも頑張って下さいね
崖っぷちのアラフォーさん!現在はサーバ移転のためにコメントを制限しているのですが、それまでは現役の高校生よりも大学生や社会人の子からの質問の方が多かったように思います。最近は物わかりの良い子(予定調和型の子)が増えてきて、分からなくても取りあえず頭に入れられる様子で、授業を受け持っている子で質問するのは、ごく僅かですよ。ですから何の遠慮も要りません。どんどん質問してください。
さて、システム英単語を含む受験用の英単語集は、単語を覚えるためのものではなく、受験前の仕上げに自分の覚えた単語に漏れがないかをチェックをするためのものです。なぜなら、1つの見出し語に付いている訳語の数は少なく、その語義の中の1つにしか例文が付いていませんよね。これでは、その単語の持つイメージはなかなか分かりません。単語を覚えるには、アラフォーさんの一番好きな分野がテーマの本を英語で読むのが一番です、と嫁さんが横で叫んでます。彼女は日本語を勉強するのに、小学生向けの絵本や「キン肉マン」から入って、趣味の占いの本(四柱推命)の専門書を英語で読んだそうです。
今日、ご紹介するのは、単語集ではなくて、辞典(事典)なのですが、結構面白いですよ。
・『英単語の使い方』基本動詞編 ケリー伊藤 三修社
・『図解・英語基本語義辞典』川村道生・政村秀實 桐原書店
・『わかる・覚える・使える 英単語ネットワーク 名詞編、他』高橋朋子・田中茂範 アルク出版
最後の英単語ネットワークには「名詞編」だけじゃなく「基本動詞編」「形容詞編」「前置詞編」もあります。絶版になってなければ良いのですが、とっても面白い切り口の良書です。お楽しみ下さい。
書き込むのは久々です。諸戸です。
来週月曜日から教育実習でお邪魔いたします。担当は4Iです。
なぜ書き込んだかというと、先生がここで紹介している一億人の英文法は、ちょうど教育実習用に買った本なんですよ!
助動詞を担当するんで、イメージ根拠でやってみようと思ってます。
せっかくなんで、残りの2冊も見てみますね。
現地で会ったらよろしくおねがいします!
諸戸君!ブリブリ久しぶりです!参考書マニアの君が『一億人の英文法』に目を付けていたのはとっても感動です。ま、売れない売れないと言われてる参考書ですが、これは書店に平積みされて飛ぶように売れてましたから、ちょっと興味がわきますよね。大西泰斗氏の発想は、20年ほどまえに流行ったBasic Englishの発想によく似ていてとても面白いです。ただ、学校英文法とは分類法からして違います。奇才諸戸君が助動詞をどう料理をするのか、今からわくわくしますよ。来週会うのをとても楽しみにしています。
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