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【講義ノート124】「先行詞」や「関係詞」の省略

今回は、先行詞や関係詞が省略できる場合を考えてみましょう。下の赤い部分が先行詞です。
+who~
+which~
世の中に人や物は無限に存在します。その人や物が先行詞になっているのですから、もしそれを省略してしまったら、そこに何があったかなんて分かりません。だから、関係代名詞の先行詞は省略できません。じゃあ、関係副詞はどうでしょうか。
場所+where~
時間+when~
理由+why~
方法+how~
場所なんていくらでもあるし、時間も場所ほどではないにしろ、second、minute、hour、dayなど数え上げればきりがありません。でも、理由となるとreason、excuse、account、ground(s)、causeなど数え上げられる程度に数が減ります。関係副詞howの先行詞に至ってはway、fashion、manner、means、methodの5つくらいなもので、数が極めで少ない。だから、いちいち the way how とやらなくても the way か how かのどちらか一方があれば良いわけです。普通なら、省略なしの the way how でもOKなはずなのですが、英語はそれを許しません。ここに英語の徹底した合理主義を感じますね。さて、省略のルールを思い出してください。「なくても分かるから省略する」でしたね。まさに「the way がなくても how があれば分かる、how がなくても the way があれば分かる」というわけです。
■こうして彼は事業で成功した。
This is the way how he succeeded in business.
This is the way how he succeeded in business.
同じ理由で関係副詞の先行詞なら省略できます。つまり、先行詞が the place、the time、the reason になると、駅とか学校などと違って具体性がすっかり無くなっているので、なくても分かるわけです。
the place where~ 「Aはそういう場所です」
the time when~「Aはそういうです」
the reason why~「Aはそういうわけです」
■図書館は僕が多くの時間を過ごす場所です。
The library is the place where I spend most of my time.
■春は家の庭が一番美しいだ。
Spring is the time when my garden is most beautiful.
■彼女の両親はずいぶん前に離婚した。そういうわけで彼女は結婚に否定的なのだ。
Her parents divorced a long time ago. That’s the reason why she is negative about marriage.
まったく同じ理由で、先行詞the place、the time、the reasonがあれば、関係副詞where、when、whyがなくても分かります。だから関係副詞も省略できるわけです。
■図書館は僕が多くの時間を過ごす場所である。
The library is the place where I spend most of my time.
■春は家の庭が一番美しい時だ。
Spring is the time when my garden is most beautiful.
■彼女の両親はずいぶん前に離婚した。だから彼女は結婚に否定的なのだ。
Her parents divorced a long time ago. That’s the reason why she is negative about marriage.
whereを省略した表現はまだまだ少ないですが、あと10年もすればwhereも消えて無くなっているはずです。だから長文の中でwhereが省略されていてもドッキリしないようにしてくださいね。
【第26章 関係詞(3)】例文=223~225

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