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【講義ノート73】不定詞のtoと前置詞のto

■あたしは冬早起きするのに慣れている。
I am used to getting up early in winter.
■あたしは子供の頃よく早起きしたものです。
I used to get up early when I was a child.
一見すると、よく似ている英文ですが、意味も用法も全然違います。先ず、上のusedは形容詞で「慣れている」の意味です。何でも「使い込むと慣れる」ものです。薮下のロードレーサーのサドルはとても堅い皮でできています。柔らかいフワフワのサドルの方が乗り心地が良さそうな気がしますが、実は使い込んだ堅いサドルは自分のお尻の形にピタッと合ってくるのです!「used(使い込む)=慣れる」と覚えてください。ほぼ同じ意味を表す形容詞にaccustomedと言うのがあります。あ、accustomもuseも「慣らす」の意味の「させる系」の他動詞です。だから「人 is 過去分詞」で使います。「させる系」を忘れた子はここで復習しておいてください。そして、ここがポイントなのですが、人is used(人=慣れている)と言っておいて、何に慣れているのかを指さします。それが前置詞のto、「指さすto」です。当然、前置詞の直後には動名詞が来ます。
■あたしは冬早起きするのに慣れている。
I am used to getting up early in winter.
=I am accustomed to getting up early in winter.
さて、下のusedは自動詞で「よく~したものだった」の意味です。普通は、不定詞のtoと一緒に「助動詞used to」として使います。当然、助動詞の直後は動詞の原形が来ます。そして、used toはwould oftenとほぼ同じ意味を表現します。これは【講義ノート31】のここでやりましたね。
■あたしは子供の頃よく早起きをしたものです。
I used to get up early when I was a child.
=I would often get up early when I was a child.
ということは、同じused toでも、前にbe動詞があれば「慣れている」の意味で後ろには動名詞のingがあり、be動詞がなければ「よく~したものだ」の意味で、後ろは原形でingはなし。be動詞があればingがあり、be動詞がなければingはない。つまり、「アリあり、ナシなし」なわけです。あ、ポイントがもう1つあって、「A is B」が状態を表現しているのに対して、「A get B」は変化を表現します。だから、「人が慣れている」状態を表現するのは人is usedで良いのですが、「人が慣れる」という変化を表現するには、人get usedを使います。だからgetがあっても「アリあり」ですよ。
■君はすぐに早起きするのに慣れるでしょう。
You will soon get used to getting up early.
あ、前置詞のtoの後ろに動名詞が来る表現をもう1つ覚えておいてください。forwardは「前の方」ですが、具体的に「目の前」を指すばかりじゃなく、「これから先」の未来も表現できます。だからこれは「僕は未来をわくわくしながら見ている」が原義。具体的にどの未来かを指さしているのが前置詞のtoです。
■僕は君と再会できるのを楽しみにしています。
I am looking forward to seeing you again.
【第18章 動名詞(2)】

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