委員長からの質問
<質問>
お体の調子はいかがですか?さっそくですが、質問があります。辞書を引いたときに、次の英文がありました。
Our bodies are made up of cells.
⇒我々の体は細胞から成り立っている。
この文では、made up ofのように前置詞が二つも使われているし、upがなくても文が成立する気がします。どうしてこうなっているのかを教えてください。
<回答>
委員長!心配をかけてごめんなさい。起き上がることは何とかできる様になりました。ところで、ご質問の前置詞が2つも使われている件を説明しましょう。ご指摘の通り、upがなくても文は成立します。こんな具合です。
■酸素と水素が水を構成する。
Oxygen and hydrogen make water.
■酸素と水素が水を作り上げる。
Oxygen and hydrogen make up water.
上のmakeは中学の時に習った「作る」「構成する」です。下のmake upは「作り上げる」くらいの意味で、makeとほとんど意味は変わりません。このupは「完全のup」です。「食べ尽くす=eat up」「飲み干す=drink up」「使い果たす=use up」のupと同じです。じゃあ、今度はこれを受け身にしてみましょう。
■水は酸素と水素で構成されている。
Water is made of oxygen and hydrogen.
■水は酸素と水素で作り上げられている。
Water is made up of oxygen and hydrogen.
「A=Bされる」までが受け身です。だから「Water is made」「Water is made up」で受け身は完結します。そして、普通なら「by+人(行為主)」が続くのですが、oxygen and hydrogenは人ではないのでbyにはなりません。そこで「構成要素のof」を使ってof oxygen and hydrogenとします。もともと「構成要素のof」は「分離のof」から生まれたモノで「~から離れて」が原義。「酸素と水素からできている」って、日本語でも言うよね。
だから、委員長の質問の「前置詞が2つも使われている」というのは、「句動詞make up」とbyの代わりの「構成要素のof」がたまたまつながっていただけなのです。ま、この英文も間違ってはいないのですが、小学生がしゃべるような子供の英語ですね。大人なら「A consist of B」を使ってこう言います。覚えておいてくださいね。
■水は酸素と水素で構成されている。
Water consists of oxygen and hydrogen.
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One Comment
どうもありがとうございました。
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