頭デッカチのETは重心がとても高いので、ビールを飲んだ時は酔っぱらってフラフラしてましたね。一方、お尻のでっかい相撲取りは重心が低くとても安定してます。実は英文も全く同じで、頭デッカチはとても不安定なのです。だから2語以上長いものは後ろに回してお尻を大きくしてやると英文が安定します。これを薮下は「ETの法則」と呼んでます。
■今日読む本(不定詞の形容詞用法)
a book to read today
■日本を扱っている本(現在分詞の形容詞用法)
a book dealing with Japan
■英語で書かれた本(過去分詞の形容詞用法)
a book written in English
■父が僕に買ってくれた本(関係代名詞が導く形容詞節)
a book which father bought for me
■机の上の本(前置詞句の形容詞用法)
a book on the desk
赤い部分は全て形容詞で、名詞bookを飾ってます。赤い部分は全部2語以上の長い飾りなので、bookの後ろに回ってますね。だから、これら5つは全部「ETの法則」に従っているのです。一番上のが不定詞の形容詞用法です。この飾りの特徴は「まだやっていないこと」「これからやるべきこと」を表します。ついでに言うと、分詞は動きのある飾り、関係代名詞は節(文)を従える飾り、前置詞句は関係を説明する飾りです。あ、関係というのは、ここでは本と机との位置的な関係を説明してくれているわけです。
■その山に明日登ることは難しい。
It is difficult to climb the mountain tomorrow.
■明日その山に登ることが難しいことが分かるだろう。
You will find it difficult to climb the mountain tomorrow
【講義ノート49】で使った例文です。「長い主語は It と置いて後ろに回せ」も「長い何をも it と置いて後ろに回せ」も、「ETの法則」です。だって、文のお尻をデカくすることで文を安定させているのですからね!
■われわれは現代社会が必要とするようなエネルギーを提供する義務がある。
We ought to make available the sort of power that modern society needs.
←We ought to make the sort of power that modern society needs available.
makeは「する・させる」で、その直後は「何を+どの様に」するのかと続きます。だから、make A availableで「Aを使用可能にする」くらいの意味になります。それを頭において英文をよく見てください。あれ?っと思いませんか?だって「させる+どの様に(C)+何を(O)」の語順になってるでしょ!これは学校英文法では「S V C O型の倒置」と言われているものです。何でこんなことが起こるのかというと、実はこれも「ETの法則」に従っているだけなのです。というのは、何を(O)の部分に当たるthe sort of power that modern society needsがとても長く、逆にお尻はavailableだけなのでとっても小さい。お尻が小さいと言うことは、相対的に頭がデカイのと同じで、文がとても不安定なわけですね。あ、明日のテストに出るのは「不定詞の形容詞用法」だけです。でも、他のET達も覚えておいてくださいね。
【第13章 不定詞(1)】
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