■僕は彼にそこへ行くように勧めた。
【提案系=人に~するように提案して言う】
I recommended him to go there.
I advised him to go there.
I proposed that he should go there.
I suggested that he should go there.
人に何かするように勧める表現には、【説得系】と【提案系】の2つがあります。今日は【提案系】を勉強しましょう。【提案系】には recommend、advise、propose、suggest の4つがあります。【提案系】の特徴は「人 to ~」以外にも「that 文(should 付き)」が使えることです。この should は「べき should」で、「人にそうすべきだと提案する」と発想します。「that 文( should 付き)」は全ての【提案系】に使えます。
▼「人to~」
I recommended him to go there.
I advised him to go there.
「人 to ~」の並び方をとるのは recommend と advise です。「離婚 (は) 面倒だとアドバイスする時は人 to ~」と覚えましょう。
▼「that文(should付き)」
僕は彼にそこへ行くべきだと提案した。
I recommended that he should go there.
I advised that he should go there.
I proposed that he should go there.
I suggested that he should go there.
「提案系+that 文 (should 付き)」は全ての【提案系】で使えます。そして、この「べき should 」は米語では省略されるのが普通です。ことシリーズの that (従属接続詞)も省略されるので、その結果とんでもないことが起こります。こんな具合です。
▲ことシリーズのthatとべきshouldの省略
I recommended he go there.
I advised he go there.
I proposed he go there.
I suggested he go there.
主節の動詞は過去形なのに、従属節の動詞は原形というへんてこりんな英語になってますね。この様に、「べき should 」が省略されて原形だけが残った形を「仮定法現在」と呼びます。形は「原形」なのに、呼び名が「現在」なのはちょっと納得できませんよね!ま、要するに人が興奮して「そうするべきだ!」と口角唾を飛ばすときには、頭が真っ白になってしまい時間が飛ぶわけです。だから、人が主張したり、提案したり、要求したり、命令したりするときは、原形になると覚えましょう!
このことは、仮定法の特徴をちょっと考えると腑(ふ)に落ちます。なぜなら、仮定法とは「妄想時間」でしょ!「あたしが鳥だったらなあ」というのは現実のお話ではなくて、頭の中だけの妄想なわけですね。それと同じで、「あいつは何が何でも行くべきだろ!」と言う要求や提案や主張も、現実の話ではなくて頭の中の妄想なわけです。ほらね!現実の時間とは関係ないのだから仮定法でしょ!
あ、どれも「【提案系】+that 文( should 付き)」に成ってますが、これは歴史の流れと共に角がとれて丸くなった結果です。元々はこうでした。でも、これは忘れてくれてOKです。「to 誰に+何を(that文)」は「言う系」のところでまた詳しく説明します。
I recommended that he should go there.
I advised him that he should go there.
I proposed that he should go there.
I suggested to him that he should go there.
それでは類題を解いてみましょう。
My mother ( ) me to be a musician.【②】
①hoped・・・・・・・・・・②advised
③suggested・・・・・・・④demanded
■母は僕に音楽家になるように勧めた。
They suggested ( ) go alone.【②】
①him that he・・・・②to him that he
③him to・・・・・・・・・④of him to
■彼が1人で行ってはどうかと彼らは提案した。
He proposed that another meeting ( ) next week.【②】
①was held・・・・・・・②be held
③will be held・・・・④may be held
■来週もう一度会議を開こうと彼は提案した。
I highly recommended ( ) regularly to stay fit.【②】
①her to taking walks
②she take walks
③that she may take walks
④for her taking walks
■健康を維持するためには定期的に散歩することを僕は強く彼女に勧めた。
point
①recommendとadviseは「人to~」で「人にするように勧める」。
②recommend、advise、propose、suggestの「提案系」は全て「that文(should付き)」。
③人が提案したり、主張したり、要求したり、命令したりすると、興奮して頭が真っ白になり原形。
・
2 Comments
英語の文法「suggest」について質問です。
私は「英語標準問題1100」を使っているんですが、
その問題と、全く同じ問題が掲載されているので、
質問させて頂きます。
「suggest」は”他動詞”ですよね?
他動詞では、その後に to や with のような前置詞を取らず、
そのまま目的語を置くんですよね。。。(~ing 形??この辺よく分かってないんです。。。)
しかし、「suggest」に限っては、その直後に to me のように、思いっきり前置詞取りますよね。。。
なぜなんでしょう。
次の例文が分かりません。
「They suggested ( ) go alone.」(同志社大)
① him that he
② to him that he
③ him to
④ of him to
答えは② to him that he なのですが、
私の感覚ですと、「suggest は他動詞だから①だ!!!」
ってなるんですけど、なぜ他動詞である suggest に to が付くんですか??
ぜひ教えてください。
リプトン君!初めての投稿、大歓迎ですよ。ご質問のsuggestですが、これは「言う系」の他動詞です。他動詞は前置詞なしで直接目的語をとりますね。こんな具合です。
■彼はその計画を提案した。
He suggested the plan.
■彼はあたしが彼と一緒に行くべきだと提案した。
He suggested that I should go with him.
そして、「言う系」の特徴なのですが、「何を」言うのかが大切で、「誰に」言うのかは全然どうでも良いことなのです。つまり、「言う+何を」で文が完結する第3文型を導くのが「言う系」です。だから「誰に」は「to+人」の形で適当に割り込ませます。
■彼はあたしにその計画を提案した。
He suggested the plan to me.
彼はあたしが彼と一緒に行くべきだとあたしに提案した。
He suggested to me that I should to with him.
適当と行っても、注意しなければならないのは「何を」が「that+文」の長いパッケージになったらto meが文の真ん中に割り込みます。これはETの法則です。つまりto meで文が終わると、お尻が小さいので相対的に頭でっかちのET型になっちゃいなす。だからto meをthat+文の前に持ってきてやって文を安定させるのです。だから、to meがsuggestの直後にあるからと言って、suggestが自動詞ではないわけです。だって、ちゃんと「提案する+何を」の第3文型を取っているからです。
tellも「言う系」ですが、これがちょっと普通じゃないのです。いや、異常なのです。
■彼は本当のことを言ってくれた。
He told me the truth.
tellは「何を」言ったかも「誰に」言ったかも、両方とも大切なのです。そして「誰に」は前置詞なしの名詞、meで表現されていて、to meにはなってない。そのくらい「誰に」
の要素が大切なわけです。「言う系」の中で「誰に」を前置詞なしで表現できるのはtellくらいです。だからtellが異常なわけですね。リプトン君はこのtellのことが頭にあって、suggest him that~の語順が正しいと考えたのだと思われます。でも、普通の「言う系」は違うのですよ!このことはこことかここで一度説明しました。時間があるときに参照してみてくださいね。
http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=3493
http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=3638
http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=3649
あ、薮下は熱が引かずに困ってます。ブログの更新をしばらく休みます。ごめんなさい。
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