人に何かをさせたり、人になにかをさせなかったり、人に何かを思い出させたりする時のお決まりの語順が「人 to ~」です。この「人 to ~」型は、文型で言うと「何に(O)+どの様なことを(C)」の第5文型になります。今日からしばらくの間、この「人 to ~」型の語順をとる表現を勉強しましょう!
【1.人に~して欲しい】
■僕は彼にそこへ行って欲しい。
I want him to go there.
I wish him to go there.
I desire him to go there.
先ず、欲望動詞を4つ覚えておく必要があります。それが want、hope、wish、desire です。意味はどれも「人に~して欲しいと願う」、「人に~して欲しいと要求する」です。この4つの意味の違いは試験には出題されません。でも、あえて言うと、want や hope よりも wish や desire の方がちょっと堅い感じがします。そして、hope は実現可能性の高い場合に用いられることが多く、仮定法で使う wish は実現可能性の低い場合に用いられることが多いです。でも、絶対にそうだとは限りません。だから出題できないわけです。大切なのは意味の違いではなく、使い方の違いです。
欲望動詞は4つあるのに、例文には3つしか出てきませんよね。と言うことは、hope は「人 to ~」の語順をとらないと言うことです!これはブリブリ重要です。ついでに、他の型もついでに見ておきましょう。目的語がto不定詞ならどうでしょう。
▼僕はそこへ行きたい。
I want to go there.
I hope to go there.
I wish to go there.
I desire to go there.
これは欲望動詞が4つとも出てきていますね。つまり、どの欲望動詞の直後にもto~が来るわけです。では、「that+文」ならどうでしょうか。
▼僕は彼にそこへ行って欲しい。
I hope that he will go there.
I wish [that] he would go there.(彼がそこへ行ってくれたらなア~!)
I desire[that] he should go there.(僕は彼にそこへ行くことを強く要求する)
want がないので、want の目的語に「that+文」は来ないことが分かります。これもブリブリ重要です。そして、文の中の助動詞に注目してください。hope には未来の will が、wish には仮定法の would が、desire にはべき should が使われています。ということは、want 以外の3つとも that +文が来るのだけれど、文の中身が違うわけです。desire のべき should は省略されることが多く、I desire he go thereというへんてこりんな英語になります。これは「主張・要求系」の動詞で起こる最重要事項(仮定法現在)なのですが、desireでは出題されたことはありませんのでご安心を!さて、話を「人 to ~」に戻しましょう。
■僕は彼にそこに行くようにお願いした。
I asked him to go there.(人に~するようにお願いする)
I begged him to go there.(人に~するように折り入ってお願いする・懇願する)
「人に~する様にお願いする」も「人 to ~」の語順を取ります。あ、「人が~するのを期待する」も「人 to ~」でしたね。こんな具合です。
■僕は彼がそこに行ってくれると思っていたけど、行ってくれなかった。
I expected him to go there, but he didn’t.(人が~するのを期待する・当てにする)
それでは、類題を解いてみましょう。
I ( ) you will pass the examination.【③】
①wish・・・・・②want
③hope
■僕は君にその試験に合格して欲しい。
point
①「人に~して欲しい」=want人to~、wish人to~、desire人to~で、hope人to~はダメ!
②「人に~して欲しい」=hope+that(will)、wish+that(would)、desire+that(should)でwant+that文はダメ!
③「~したい」=want to~、hope to~、wish to~、desire to~4つともOK。
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2 Comments
分かりやすく整理されていて、とても参考になりました。ありがとうございます。
お役に立てれば幸いです。
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