言語とは全く関係なくその外側に「現実」が存在して、言語はその「現実」を指さしたり反映したりしている、と今までは考えてきました。でも最近では、「現実」を構成している人間の歴史や経験や意識は、言語と深く関わっているのだから、「現実」は言語の外側にある客体なんかじゃなくて、言語の内部に構築された「差異の戯れ」であると考えるようになりました(ソシュールの構造主義言語学)。「差異の戯れ」って分かりにくい言葉ですが、例えば僕らは偶然それを「鉛筆」と呼んで他のモノと区別しているだけで、それが「鉛筆」じゃないといけない必然性など何もないということを、「差異の戯れ」と呼んでいます。結構面白いでしょ!
このレッスンでは今まで勉強した色んな構文がでてきます。省略構文、強調構文、名詞構文、さらには代動詞も登場します。英文自体も格好をつけて知的に見えるように書いている読みにくい英文です。でも、できるだけ本文の内容を頭で追って行くようにしてください。何が書いてあるのかを一生懸命想像してください。なぜなら、君たちが大学に入学して、例えば言語学を勉強するとしたら、読まなきゃならないのはこんな内容の原書だからです。これが読めなきゃ大学で言語学の単位はもらえないわけです。さ、心して読んでくださいね!
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8 Comments
たとえば、「have little idea」の訳などは、
単語とセンスで、対応するんですか?
I have little idea about that.で「僕にはそのことがほとんど分かりません」くらいの意味になります。littleは「ほとんど~ない」の意味の否定語です。全くセンスなんて必要ありませんよ。もし言葉を使うのにセンスが要るのなら、この世の中には言葉が使えない人間がたくさんいることになります。でも、世界中の人が皆言葉を使ってますよね。だから、絵画や音楽と違って、言葉にはセンスは必要ありません。えっと、薮下はどこかで「センスで対応しなさい」と書きましたか?
メールの返信お願いします
返信が遅れてごめんなさい。今、返事を出しておきました。
あの英語の本は、新品の方がいいですか?
いいえ、中古でもOKです。
アマゾンで買いました。
よかった。読み方の手順が習得できます。どんどんをれを実際に適応してみてください。
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