「他動詞のようで自動詞」「他動詞のようで自動詞」の特徴に「何に」がありました。だから自動詞にも他動詞にも取れたわけです。でも、ここで勉強する apologize や graduate がやっかいなのは、「何を」の訳語が当てはまるからです。「事を謝る」も「学校を卒業する」も、「何を」の訳語がつくので、どう見ても他動詞にしか見えません。だから頻出の自動詞です!
■【人に事を謝る】彼はデートに遅れたことをあたしに謝った。
He apologized to me for being late for our date.
「謝る」の apologize は自動詞なので、「人に謝る」は apologize 人 にはならず、「事を謝る」も apologize 事 にもなりません。ましてや第4文型にして「apologize 誰に+何を」とやってはいけません。そうじゃなくて、自動詞+前置詞で句動詞にしてやります。だから「人に謝る」は apologize to 人、「事を謝る」はapologize for 事になります。上の例文は「人に謝る」と「事を謝る」の2つの要素が含まれますが、バラバラに表現することも可能です。こんな具合です。
◇彼はあたしに謝った。
He apologized to me.
◇彼はデートに遅れたことを謝った。
he apologized for being late for our date.
そして、この「to 人 for 事」の語順は「人に事を請け合う」「人に事の責任を取る」の answer と同じでしたね。
■【学校を卒業する】父は1957年にオックスフォード大を卒業しました。
My father graduated from Oxford in 1957.
「経済学部を卒業する」を表現したければ I graduated in economics. となります。graduate は「卒業生」の意味の名詞にもなり、「オックスフォードの卒業生(a graduate of Oxford)」も覚えておくと良いでしょう。「経済学部を卒業する」の表現に in を使うのが不思議に思うかもしれませんが、もともと graduate は grade (学年)が語源で、graduate には「進級する・進歩する」の意味が含まれます。だから「経済学部の中で進級した」とか「経済学部の中で勉強した」の意味が in に込められているわけです。
それでは類題を解いてみましょう。
You should apologize ( ) your rudeness.【③】
① him・・・・・・・・・・・・・・・② to him
③ to him for ■君の無礼を彼に謝るべきです。
My sister expects to ( ) college next year.【③】
① graduate・・・・・・・・・・② graduate out
③ graduate from・・・・・④ graduate through ■僕の姉は来年、大学を卒業すると思う。
points
①「人に事で謝る」= apologize to 人 for 事
②「人に事を請け合う・責任を取る」= answer to 人 for 事
③「学校を卒業する」= graduate from 学校
④「学部・学科を卒業する」= graduate in 学部・学科
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6 Comments
お久しぶりです。
体の具合はどうですか?今日たまたま職員室でお見かけした時お元気そうにみえたので、安心しました。
本日ここに久しぶりに書き込ませていただいたのには二つ用件があるからです。
まず一つ目は質問です。
for the first time
the first time
の違いがいまいちよくわかりません。違いはなんなのでしょうか?
次に二つ目は相談(?)です。
この夏休みにオープンキャンパスに行ってからの学科の決定やら模試の結果などいろいろと英語についてお聞きしたいのですが、近々ご相談させていただける時間はございませんでしょうか?(補習などで時間がないかもしれませんが・・・)
お返事まっております。。
ごめんね!8月いっぱいは午前中は補習、午後はリハビリで時間がとれそうにありません。9月に入ってからで良いですか?
全然構いません。
9月のいつごろお伺いすればよろしいでしょうか?
あと、質問もお答えしていただけると幸いでございます。
よろしくお願いします。。
リハビリがんばってください!!
for the first timeは「前置詞+名詞」で副詞です。副詞は「いつ?」「どこ?」「どの様に?」が基本3要素でしたね。for the first timeは「どの様に?」の説明になってます。一見すると「いつ?」の様に思えますが、「初めて会う、会うのが2度目、会うのが3度目・・・」は様態的要素です。もし時間的要素「いつ?」ならば「8:30に会った」「昨日会った」「10年前に会った」などの具体的時間に置き換えられるはずですが、「初めて」は時間的要素ではないので置き換えられません。
■僕は彼とは初対面です(僕は彼に初めて会いました)。
I met him for the first time.
一方、the first timeはevery timeと同じ接続詞です。
■彼の曲を聴く時はいつでも、僕はわくわくする。
Every time I hear his song, I get excited.
■彼に初めてあった時は、彼は君くらいの少年だった。
The first time I met him, he was a young boy about your age.
この接続詞は文と文を結びます。そして、「彼の曲を聴く時」「君に初めて会ったとき」は「昨日」とか「10年前」という時間的要素に置き換えられますから、「いつ?」だと分かります。
同じように見えるfor the first timeとthe first timeですが、意味も使い方も全然違うのが分かります。
もうその動詞は例外として憶えるべきですか
はい、覚えるべきだと思います。「自動詞のようで他動詞」や「他動詞のようで自動詞」は決まった動詞がいつも出題されるので、覚えてしまえばOKです。
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