その他モロモロの最終回です。ここでは「②別の自動詞を使って書き換えると、当然前置詞が必要」がちょっと変則になったモノだけ集めました。どう変則なのかというと、自動詞の部分が句動詞になっています。つまり、2語以上の語が集まって1つの自動詞を作っているわけです。ま、あまり気にしないでください。今まで通りの発想で間に合います。
■【に参加する】僕はその議論に加わった。
I joined the discussion.(join は他動詞だから in 不要)
=I took part in the discussion.(take part in で書き換えられる)
■【に接近する】その台風は日本に接近している。
The typhoon is approaching Japan.(approach は他動詞だから to 不要)
=The typhoon is getting close to Japan.(get close to で書き換えられる)
*approach が動詞ならば to は不要ですが、名詞で使うと to が必要です。
◇台風の日本への接近
The approach of a typhoon to Japan
■【と結婚する】彼は高校の同級生と結婚した。
He married a classmate from high school.(marry は他動詞だから with は不要)
=He got married to a classmate from high school.(get married to で書き換えられる)
■【より長生きする】お祖母ちゃんはお祖父ちゃんよりも5年長生きをした。
Grandmother survived her husband by five years.(survive は他動詞だから than 不要)
=Grandmother lived longer than her husband by five years.(live longer than で書き換えられる)
*by は「差の by」で、He is younger than I by three years の by と同じです。
それでは類題解いてみましょう。
Why don’t you ( ) our club?【①】
① join・・・・・・・・・・・・② join in
③ join with ■僕らのクラブに入りませんか?
We are now ( ) the deserted island.【①】
① approaching・・・・② approaching to
③ approaching for ■僕らは今、その無人島に(船で)近づいている。
She ( ) her classmate.【①】
① married ・・・・・・・・② married with
③ married to・・・・・・④ is married ■彼女はクラスメイトと結婚した。
point
①自動詞のようで他動詞なので、前置詞は不要
②別の自動詞(句動詞)を使って書き換えると、当然前置詞は必要
あ、prepare は「準備する」の意味の自動詞にもなり、他動詞にもなります。ポイントは「Aを準備する」のか「Aの準備をする」のかです。つまり、何かを目の前で作る場合には「Aを準備する」になり、これから先に起こることに備える場合には「Aの準備をする」になるわけです。例えば、「食事を準備する」とは、目の前で食事を作るわけですが、「中間テストの準備をする」とは、先に予定されている中間テストに備えて勉強するわけですね。for は「ここにないモノを指す for 、目標の for 」ですから、「Aの準備をする」場合には prepare for A、実際に目の前で作る「Aを準備する」場合には for なしの prepare A と覚えてください。
■【を準備する】今夜は僕が食事を準備します。(食事、計画、レポートなどを作る)
I will prepare a meal tonight.
■【の準備をする】明日のテストの準備をした。(これから先に起こることに備える)
I prepared for tomorrow’s test.
2 Comments
anotherとotherの違いについて教えてください。
簡潔に言うと「an+other=another」です。名詞otherは「他の・別の・残りの人やモノ」の意味があり、2分法と一緒に使います。人間は物事を2つに分けるのが好きです。「勝ち組と負け組」「ブスと美人」「頭がよい奴とバカ」「ストレート(ノンケ)とゲイ」など、何でも真っ二つに分類しちゃいます。これを「2分法」とか「白黒思考」などと言います。大体が詭弁であることが多いのですが、僕ら人間が好んで使うので仕方ありません。「一方は⇔他方は」「一部は⇔残りは」の表現に、このotherが使われるわけです。使用上のルールはとても簡単で、
①全体の数が決まっていればtheを付ける。
②複数あれば「-(e)s」を付ける。
③別の1つを表現するときはan+other=anotherにする。
良くある例をいくつか挙げておきましょう。
■僕には妹が2人います。1人は名古屋に、もう1人(残り)は東京に住んでいます。
I have two sisters. One lives in Nagoya, and the other [lives] in Tokyo.
■僕には妹が3人います。1人は名古屋に、残りは東京に住んでいます。
I have three sisters. One lives in Nagoya, and the others [live] in Tokyo.
■僕には妹が3人います。1人は名古屋に、もう1人は豊川に、そしてもう1人は西宮に住んでいます。
I have three sisters. One lives in Nagoya, another in Toyokawa, and the other in Nishinomiya.
■この自転車は気に入らない。別の自転車を(1台)見せて!
I don’t like this bicycle. Show me another [bicycle].
■この自転車は気に入らない。別の自転車をいくつか見せて!
I don’t like this bicycle. Show me some others.
■世の中にはブスと美人がいる。
Some girls are beautiful, and others ugly.
■コーヒーをもう一杯いかが?
Won’t you have another cup of coffee?
■蝶が花から花へ飛んでいった。
A butterfly flew from one flower to another[the other].
■飛行機が次から次へと離陸した。
Planes took off one after another.
■僕と彼は交代で休みを取った。
He and I took a rest one after the other.
*「次から次へ」の場合だけは例外でone after anotherでもone after the otherでもOKです。
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