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英文和訳道場 第24回 比較表現(5)を更新しました。

ポイントを抜粋しておきます。ここではas much A as Bの訳出を勉強します。比較構文でも一度説明したのですが、二度目の上塗りです。
muchは「数えられないもの(量)がたくさん」の意味だけど、asと一緒に使うと「たくさん」の意味が消え「程度」の意味になります。
■彼はたくさんお金を持っている。
He has much money.
■彼は僕と同じ程度のお金しか持っていない。
He has just as much money as I.
つまり、as much A as Bで「Bと比べて同じ程度のA」の意味を表現できるわけです。最初のasは「同じくらい」、2つ目のasは「~と比べると」の意味を表します。だからas much Aで「同じ程度のA」の意味に成るわけですね。Aの所には基本的に数えられない名詞が来ます。上の例もAは名詞moneyだね。
■この本は面白いと言うよりも役に立たない。
This book is not so much interesting as useless.
今度のは否定文だからas がsoに変わっています。そして、Aの所にはinterestingやuselessの形容詞が来ていますね。muchは数量の嘉多だけじゃなく程度も表現できるのだから、名詞以外のモノも来ることもあるわけです。「Bと比べて同じ程度A」の否定文なのだから、「この本が役に立たないことと比べると、それと同じ程度面白いと言うことはない」が原義。だから「AというよりもむしろB」の意味になるわけですね。
■この本は面白いと言うよりも役に立たない。
This book is not so much of interest as of no use.
さて、「of+抽象名詞=形容詞」を覚えていますか。interestingはof interest、uselessはof no useと表現することができます。それを使って先の例文をそっくり書き換えたのがこれ。普通は否定文で使うので「not so much of+抽象名詞 as」となるのだけれど、肯定文になると「as much of+抽象名詞 as」。これが(6)に出てきます。ちゃんと訳せるかな?
■人の価値はその人の財産よりもむしろその人の人格にある。
A man’s worth lies not so much in what he has as in what he is.
Aの所に来るのは名詞や形容詞だけでなく、前置詞+名詞(=副詞)もOKです。要は、動詞以外のモノなら何でも来るというわけです。あ、A lie in Bで「Aの本質はBにある」の意味。

6 Comments

  1. C510Y wrote:

    その分ますます
    You had the kindness to help me,
    I like very much
       ⇓
    I like her better for her faults.
    because she has faults.

    I like her the better~
    この板書詳しく教えてください
    あと、
    He is by far the best actor
    in this theater company.
    by far が、なぜ、この位置なのか
               教えてください

    月曜日, 8月 15, 2011 at 2:50 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    C510Y君!日中のこの時間に勉強をしている君はえらい!その努力は必ず報われます。頑張っていきまっしょい!
    さて、ご質問ですが、「板書」ということは昨年の薮下の授業ノートのことですよね。多分、これは「飾り予告のthe」を説明している部分だと思われます。
    ■君は僕を手伝ってくれるだけの親切心を持っていた。
    You had the kindness to help me.
    theはthatの発音が訛ってできあがったものでした。だから「そんな」「あんな」が原義です。普通は「既出のthe」と言って、前に一度出てきた名詞を受けます。
    ■家には猫が1匹いる。それは黒猫である。ミルクが好きだ。
    We have a cat. The cat is black. It likes milk.
    でも、「飾り予告のthe」は後ろにでてくる形容詞相当語句を受けます。the kindness(そんな親切さ)とはto help me(僕を助けてくれる様)な親切さなわけです。
    ■僕は彼女がとても好きです。→僕が彼女のことがその分もっと好きだ。
    I like her very much.→I like her the better.(非文)
    very muchで「とても」、これがthe betterになって「その分もっと」。このtheが「飾り予告のthe」で、better(もっと)に付けてthe better(その分もっと)になっています。「その分」を後ろに出てくるfor her faultsやbecause she has faultsが具体化しています。つまり「彼女には欠点があるので、その分」と言うわけです。
    ■彼女には欠点があるので、その分もっと彼女のことが好きだ。
    I like her the better because she has faults.
    I like her the better for her faults.
    the+比較級を強調するのに、allが使われることがあります。
    I like her all the better because she has faults.
    I like her all the better for her faults.
    最後に、far、by far、far and awayが最上級を飾るとき、最上級の形容詞、副詞の直前に置くことになってます。だからHe is the best actor~の最上級部分the best actorの直前にby farは置かれているわけです。あと、薮研の検索窓を利用して「theの用法」で検索してみてください。

    月曜日, 8月 15, 2011 at 7:00 PM | Permalink
  3. C510Y wrote:

    ありがとうございます。
    調子は、どうですか?

    月曜日, 8月 15, 2011 at 10:45 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    MRIを撮ったのですが、三つ目の軟骨が飛び出していて、神経を圧迫していることが分かりました。まだ右腕のシビレは残ったままです。現在は整形外科の先生の指示に従っています。三ヶ月は続けてみようと思います。それでもダメだった場合には、教えてもらった接骨院へ行くつもりです。心配してくれてありがとう。ま、もう54ですからね。年齢相応に体もガタが来ているということです。

    火曜日, 8月 16, 2011 at 4:49 AM | Permalink
  5. C510Y wrote:

    鯨構文について、教えてください。

    水曜日, 8月 17, 2011 at 7:29 PM | Permalink
  6. yabu wrote:

    構文はもう説明済みですよ!薮研の検索窓から『鯨』のキーワードで検索してみてください。2つヒットします。1つは第3構文の「鯨の公式」です。もう1つはZ社長の質問と、その回答です。多分、これで鯨構文は完璧だと思います。

    水曜日, 8月 17, 2011 at 8:07 PM | Permalink

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