Skip to content

構文100「動詞構文」その28「非難する④」

■僕は彼を車の窃盗罪で訴えた。(起訴・告訴・告発する)
I accused him of stealing a car.
=I charged him with stealing a car.
他の「非難する」とは違い、accuse には「告訴・告発・起訴する」の意味があります。だから「悪友ずるい!と非難し告訴する」と、記憶術を拡張しましょう。「告訴する」の意味は charge を使っても表現できます。簡単にまとめておくとこうなります。                                                ・「accuse 人 of 理由ing」=「charge 人 with 理由ing」=「人のことを、そういう理由で告訴・告発する」
■その問題で中国外務省は日本を公然と非難した。(公然と非難する)
The Chinese Foreign Ministry has condemned Japan on the matter.
■裁判官は彼に殺人罪を宣告した。(裁判で罪状を宣告する)
The judge condemned him for murder.
■裁判官は彼に絞首刑を宣告した。(裁判で刑罰を宣告する)
The judge condemned him to be hanged.
condemn には「混で無理だと非難する」の連想記憶術があります。満員電車から降りようとしたけど、混で無理だと駅員を非難しているところを想像してください。でも、説明が必要だなんて、ちょっと苦しい記憶術ですね。
他の「非難する」と違い、condemn には「公式に声明を出して、相手を公然と非難する」の意味があります。ですから、例文のように外交上相手国を非難する様な場合には condemn を使います。また、condemn には「裁判官が刑罰や罪状を被告に宣告する」の意味もあります。ですから、「混で無理だと駅員を公然と非難し、絞首刑を宣告する」と記憶術を拡張しましょう。でも、電車から降りられないだけで絞首刑になったら大変ですね。ここら辺の知識は大学入試レベルを完全に超えていて、TOEFL や TOEIC の出題範囲ですね。大学入試では、問題文中に表現として登場はしても、問題化されることはないと思われます。
【類題】
They accused him (    ) lying in public.【②】
①in・・・・・・・②of
③for・・・・・・④to
■彼らは彼を人前でウソを言ったと非難した。桜美林大
He accused me (    ) a liar.【①】
①of being・・・②to be
③as・・・・・・・・・④for
■彼はあたしを嘘つきだと非難した。南山大
28回に渡って講義をした「動詞構文」はこれで終了です。やり残しが少しあるのですが、補講で取り扱う予定です。そして、この第100構文をもって『これだけ英語構文100』のすべての講義を終了します。8ヶ月間、よ~く頑張りました!

9 Comments

  1. キャベツとレタスの違い君 wrote:

    構文の範囲ってどこからどこまででしたっけ?

    木曜日, 9月 29, 2011 at 9:00 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    構文は50から75までです。早めに始めてくださいね。

    金曜日, 9月 30, 2011 at 5:14 AM | Permalink
  3. キャベツとレタスの違い君 wrote:

    期末の構文も中間の時みたいにでるんですか?

    土曜日, 11月 19, 2011 at 5:32 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    キャベタス君!あ、これは日本人が好きな省略文字で、キャベツとレタスとくっつけて作りました。でも、なんだかフェイタスみたいで変ですね、ごめんなさい!ま、「御殿場高原あらびきポーク」の「ごてあらぽ」よりはマシかな?!
    あ、あ、期末テストの構文の範囲ですが、第76構文から第100構文を予定しています。いまからちゃんと勉強しようというわけですね。とっても良いことです。英語を見ながら、それを口に出して発音しながら手を動かして書いてみてください。15回くらい書けば簡単に覚えられますよ!ついでに言っておくと、英単語は1659個全部が範囲です。悪魔の方は載っているやつ全部を範囲にしたかったのですが、「1から20だと前に薮下は言った!」と主張する子に押し切られました。仕方なく20までを範囲にします。

    日曜日, 11月 20, 2011 at 4:15 PM | Permalink
  5. キャベツとレタスの違い君 wrote:

    今回も類題から出題されるのでしょうか?
    教えてください。

    火曜日, 11月 22, 2011 at 5:19 PM | Permalink
  6. yabu wrote:

    はい。類題からも出題されますよ!熱が少し下がったので、更新を始めました。たくさんの類題をアップロードします。楽しみにしておいてくださいね。

    金曜日, 11月 25, 2011 at 5:15 PM | Permalink
  7. 上田善彦 wrote:

    藪下先生,初めて投稿します。 先生のこのサイトはすごいですね。 今まで知らなかったことが一杯書いてあります。 質問はしても良いですとどっかに書いてあったと思いますので,質問させて下さい。
    1) 英文和訳道場 第2回の文章の最後の行の英文ですが,
    in social or economic functionと言う点に於いてher exisitence has lacked. と訳されていると思いますが,
    her exisistence has lacked inとして,彼女の存在は社会的或いは経済的役割に欠乏してきた。 とは訳せないでしょうか? この様に読めないならば,何がそうさせないのか教えて頂けませんか?
    2) 先生のサイトには本当に幅広く英語学習のコーナがあるのですが,藪下英語を勉強して行くには入門はどの部分から読み始めるのが良いでしょうか?「これだけ語句整序50」でしょうか,「ルール16 前置詞等」でしょうか? 宜しくご教示お願いします。

    月曜日, 8月 6, 2012 at 4:10 PM | Permalink
  8. yabu wrote:

    上田君!初投稿を歓迎しますよ。まず、最初のご質問ですが、lackは「不足」や「欠乏」を表す他動詞で、今必要としている具体的なモノが後ろに来ます。あ、「具体的」とは、お金とか食料や水などの目に見えるモノと考えてください。これは、形容詞shortを使って書き換えられます。
    ■僕らにはお金が不足している。
    We lack money.
    We are short of money.
    一方、目に見えない抽象的なモノが不足している時には、「人is lacking in 抽象的なモノ」がよく使われます。こんな具合です。
    ■彼女には誠実さが欠けている。
    She is lacking in sincerity.
    つまり、「lack A」も「lack in A」も両方とも「Aが不足している」「Aがない」の意味なのですが、Aが具体的なら「lack A」を、Aが抽象的なら「lack in A」を使うわけです。どうしてかというと、具体的で目に見えるものなら「Aがない」と言えるのですが、抽象的で目に見えないモノをなかなか目的語にはできないので、「Aという点で不足がある」と誤魔化すわけです。でも、日本語の訳語はどっちを使っても別にかまいませんよ!つまり、「彼女は誠実さと言う点で欠乏がみられる」でも「彼女には誠実さがない」でもどっちでもOKです。
    さて、英文和訳道場の件の英文は「lacking in social or economic function」で、「社会的経済的役割」はとても抽象的だからlack in Aを使ってますが、訳語は「彼女の存在には社会的な役割、あるいは経済的な役割という点で欠乏がある」でも「彼女の存在には社会的な役割や経済的な役割がない」でもどちらでもOKです。
    一番厄介なのは、この抽象的表現を読みながらそれを具体化してゆくことですね。「妻の社会的役割や経済的役割」って何か分かりますか?前のところで「親類達と疎遠になる」とか「家の外からの助力を得られない」とあるでしょ。これが「社会的役割」なわけです。つまり、人間関係がだんだん希薄になってゆくことを「社会的役割の欠乏」と格好をつけて言っている訳です。「経済的役割の欠乏」は当然、自分でお金を稼いでいないことでしょうね。でも、「妻の存在には社会的な役割がない」では何のことだか良く意味が分からないので、「社会的役割という点で妻の存在感がなくなった」と薮下は意訳(翻訳)しました。これはちょっとやり過ぎでした。入試ではここまでは要求されませんよ。
    では2つ目のご質問ですが、英語の勉強には「単語・語彙」「文法・語法」「構文」「英作」「長文」など、やらなくちゃならないことがたくさんありますよね。基本的には、英語の部品である「単語・語彙」から始めて、その部品を組み合わせ方や並べ方である「文法・語法」に進んで、それを使って文を読んだり書いたりする「長文」や「英作」に至るのが理想的でしょう。でも、他にもやらなくちゃならないことがあって英語ばっかりやってられないし、英語が勝負科目にはならない場合が多いので、短時間の内に全部一度にやらなくてはならなくなります。ですから、どっから手を付けてもOKですよ!ただし、分からないことを分からないままで放っておかないことです。あ、薮研には「検索窓」があるので、それを大いに利用してくださいね。上田君の健闘を祈ってますよ。

    火曜日, 8月 7, 2012 at 9:32 AM | Permalink
  9. 上田善彦 wrote:

    藪下先生ありがとうございました。 感動です。
    lack A – 具体的なもの
    lack in B – 抽象的なもの
    初めて知りました。 気付かなかったです。 でも言われてみると,その通りに使われているのが分かります。 それに『訳語は「彼女の存在には社会的な役割、あるいは経済的な役割という点で欠乏がある」でも「彼女の存在には社会的な役割や経済的な役割がない」でもどちらでもOKです。』・・・とずっばーと一刀両断のご説明に,胸がすく思いです。 それに『一番厄介なのは、この抽象的表現を読みながらそれを具体化してゆくことですね。』・・・ここのところも素晴らしいです。 私は今まで,この様な抽象的表現に出くわしても,英文の構造自体を読めているなら,そして模範回答にそこそこ近い訳が出来ていたら,良しとしていました。 英語とはその様に読むのかと,目からウロコです。 
    やはり単語・語彙からでしょうか。 そうでしょうね。 それなら「前置詞の考え方」にある,用法を暗記すれば,かなり英文を書くのが楽になると思います。 でも,「英語を読む為のルール16」から読んで見たいと思います。 何故か魅力を感じます。 
    また具体的に分からないことがあれば,検索窓を利用しながら,それでも分からなければ,質問して良いですか? よろしくお願いします。

    火曜日, 8月 7, 2012 at 2:03 PM | Permalink

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*