■その事故に関して、彼は僕を非難した。(第97構文)
He blamed me for the accident.
■僕が不注意だという理由で、彼は僕を非難した。(第98構文)
He criticized me for my carelessness.
今回は問題の解法に的を絞って勉強しましょう。前の所でやった第97構文と第98構文で、両方とも for が使われていますが、その用法はそれぞれ違っていました。すなわち、97構文では「事柄・関連の for 」が、98構文では「原因・理由の for 」が使われていたわけです。
この for の用法の違いで、実際に英文がどう変わるのかというと、第97構文の blame では「me」と「the accident」の間に直接的な関係は何もないのに対して、第98構文の criticize では「me」と「my carelessness」の間には SV 関係があります。つまり「I am careless」なわけですね。同じ事がHe accused me of being careless にも言えます。なぜかと言うと、第98構文の for や of は理由・原因を表しているのだから、criticize A for B や accuse A of B は「AがBであるという理由で」の意味になり、AとBの間にSV関係が成り立つのは当然なわけです。じゃあ、下の問題を解いてみましょう。
考えの甘い怠け者のくせに、彼は自分が上手く行かないのを他の人のせいにした。
Being both spoilt and lazy, he ( ) everyone else for his lack of success.
①accused ・・・・・・②charged
③criticized ・・・・・・④blamed
丸暗記で「blame A for B」、「criticize A for B」としか覚えてなければ、③も④も正解に見えてきます。でも A と B の関係を考えると、「他の人」と「彼が上手く行かないこと」の間には何の関係もないわけですから、正解は blame A for B の方で④だと分かります。
■彼はその事故に関して、僕が不注意だという理由で、僕を非難した。
He blamed me for the accident because of my carelessness.
He criticized me for my carelessness about the accident.
blame や criticize にはもともと「非難する」の意味があるのだから、同じ内容を blame でも criticize でも表現できるわけです。注意すべき点は blame の方は「事柄・関連の for 」だから、「僕が不注意だという理由で」の意味を表現するのに同じ「原因・理由の for 」を使うと紛らわしい。そこで for ではなくbecause of を使うわけです。一方、criticize の方は「原因・理由の for 」だから、「その事故に関して」の意味を表現するのに同じ「事柄・関連の for」を使うと紛らわしい。そこで about を使うわけです。ちなみに、「彼はその事故のことで、僕が不注意だという理由で、僕を非難した」には2通りの解釈が可能です。つまり、僕の不注意で事故が起こったのか、それとも僕が不注意にもその事故の報告を怠ったのか判然としませんよね。ですから、He blamed me for the accident which occurred because of my carelessness とすると誤解が生じません。
【類題】
Richard and Tom admitted their mistake immediately. They ( ) themselves for being wrong.【①】
①blamed・・・・②confessed
③denied・・・・・④said
■リチャードとトムは過ちをすぐに認めて、間違ったことに対して自らを責めた。梅花女子大
She blamed the damage on John.
=She blamed John ( ) the damage.【for】
■彼女はその損害をジョンのせいにした。関西学院大
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