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構文072「名詞構文」A of B以外の名詞構文

■そのことを考えただけで、僕はいつも身震いがする。
The mere thought of it makes me shudder.
When I merely think of it, I shiver with fright.
上の例文を直訳すると、「それに関する単なる思考は私を震え上がらせる」となります。名詞表現はやっぱり動詞化するときれいな日本語になります。そこで名詞「思考」を「考えること」と動詞化します。mere は「単なる、ほんの」の意味の形容詞で、名詞 thought を飾っています。だから mere のままでは動詞を飾れませんから、副詞 merely(ただ~するだけ)にします。つまり、「形容詞-名詞」を「副詞-動詞」に書き換えてやる必要があるわけです。ちなみに、thought of it は「BをAする」なので「目的格の of」ですね。単純に about と同じ意味の「関連の of」と考えてもOKです。そして、モノ主語だから副詞化して理由・条件・手段で訳出します。ここでは「理由」で訳出しました。あ、名詞構文を使わずに書いた下の英語はとても不自然な変な英語です。
■さらに考えてゆくと、僕らは必ず人種差別の問題に突き当たる。
Further thought invariably carries us into questions of racial discrimination.
=If we think further, we invariably get to the questions of racial discrimination.
この例文にはA of Bの形はありません。でも、A of Bでなくても名詞表現は動詞化するときれいな日本語になります。further thought の部分が名詞表現ですね。これをそのまま日本語にすると「さらなる思考は必然的に僕らを人種差別の問題に連れて行く」となり何を言っているのだか良くわかりません。だから、やっぱり「思考」を動詞化して「考えること」、further を副詞にして「さらに進んで~する」としてやります。あ、further は形容詞も副詞も同じ形をしています。そして「モノが人を連れて行く」は「人はたどり着く」にします。さらに、モノ主語を副詞化して、今度は「条件」で訳出してます。モノ主語の訳出に関してはここを参照してください。

2 Comments

  1. ピカチュウ wrote:

    構文071「名詞構文」A of Bは「BのA」じゃない?!(その3)
    の記事がNot Foundになってしまいます。
    よろしくお願いします。

    月曜日, 8月 1, 2011 at 1:56 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    ご指摘ありがとう。復活させておきました。

    月曜日, 8月 1, 2011 at 2:31 PM | Permalink

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