委員長からの質問・その1
<質問>
お久しぶりです。早速ですが質問があります。「come to 状態動詞=状態動詞するようになる」という表現がありますが、状態動詞とはたとえばどんな動詞のことを言うんでしょうか?
<回答>
本当に久しぶりですね!委員長。動詞の分類はとても簡単ですよ!
◇瞬間動詞
その動作が一瞬で完了する動詞です。言い換えると、その動作を時間軸上の一点で表すことができます。例えば、よく「往来発着」なんて言われている動作がそうです。だから leave は「出発時点」として、arriveは「到着時点」として時間軸上に示すことができますね。
◇動作動詞
その動作がしばらく継続する動詞です。言い換えると、その動作を時間軸上に線として表すことができます。例えば「勉強する」。ま、安藤君のように一瞬で勉強が完了する子もいますが、普通は「勉強する」という動作は数分から数時間は継続します。勉強して何かを「learn・知る、学ぶ」のも、一瞬では完了しません。つまり、「learn・知る、学ぶ」動作は、勉強している期間継続しているわけです。そして継続中の動作の一瞬をカメラに納めることができます。勉強している安藤君の姿を写真に撮るのは簡単ですよね。
◇状態動詞
一方、「know・知っている」のは、勉強した結果でき上がる頭の中の状態です。ですから、写真に撮ることができません。そして、動作が継続的に進行していることを表現するには「進行形(be+動作動詞ing)」にしますが、状態動詞はすでにそのままでその状態が継続していることを表現できます。つまり、現在形のままで「~している」という進行形の訳が付くわけです。だから進行形にはなりません。
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◇状態動詞
一方、「know・知っている」のは、勉強した結果でき上がる頭の中の状態です。ですから、写真に撮ることができません。そして、動作が継続的に進行していることを表現するには「進行形(be+動作動詞ing)」にしますが、状態動詞はすでにそのままでその状態が継続していることを表現できます。つまり、現在形のままで「~している」という進行形の訳が付くわけです。だから進行形にはなりません。
どうしてこう乱暴に定義するのでしょうか
ご存知の通り状態動詞も進行形になりえます
混乱を招くような断定は避け、丁寧に説明した方がいいと思います
ここでは英語と日本語とを比較して、日本語の「~ている」が付くか、付かないかを1つの指標にして「進行形」を説明しようとしています。その目的は一般的に見て「なぜ状態動詞には進行形がないのか」を説明するためでした。例外は「進行形なのに~しているじゃない表現」(非難・困惑・一時的状態)(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=3623)でまとめました。
薮下も文法は小出しにせずに、全体像を子供達にちゃんと示してやることに賛成です。でも、英語の時制は日本語とかなり違っているので、ここは「小出し」戦法をとっています。「やり直しの英文法」が時制のところで止まっているのも、「小出し」の仕方がまだ決まらないからです。
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