<風林火山君の答案>
これは「もうとっくに」なので、その時はすでに起きていて、起きるのはそれより前なので、過去完了形が入るんじゃないですか?
<キューピーちゃんの答案>
will beの文がおかしいと思います。表現としてこんな表現ないと思います。high timeではなくておover timeではいけないんですか?
<正解>
風林火山君!キューピーちゃん(キューピー「君」じゃ何かちょっと変なので、「ちゃん」にしました)!藪下の挑戦に敢然と立ち向かう君たちの豪胆さに惚れ惚れしますね!
さて、風林火山君。「もうとっくに」というのは「起きなきゃならない時間をとっくに過ぎている」の意味なので、この子はまだ寝ています。時間のズレを見つけて過去完了に持ち込もうと言うアイデアは面白い!でも、起きている子に「もう起きる時間だよ」とは言えません。
次に、キューピーちゃん。実はキューピーちゃんの言うとおりwill beの文がおかしいのですよ!表現としてIt will be a timeなんて言わない!どうしてか分かりますか?それは、まだ寝てない子に向かって「そろそろ寝ても良い時間だよ」と言うのも「そろそろ寝る時間になるよ」と言うのも全く同じで、両方とも未来のことを言っているわけです。でもこの未来は、現在を含むちょっと先の未来(直近の未来)なので現在形を使っているわけです。寝る時間だかどうか良く分からないような遠い未来じゃないからIt will be a timeとは言わない。キューピーちゃん!良くできましたね。でも、It is over timeなんて表現はありませんよ!
<間違い探しの問題> ■もうそろそろ寝ても良い時間だよ(時間だったよ/時間になるよ)。
It is about time you went to bed.
It was about time you went to bed.
It will be about time you went to bed.
今回は「しても良い頃シリーズ」です。ポイントは今までと同じで、It is timeの後ろに仮定法過去と仮定法過去完了のどっちが来るかです。これも「まるで~の様な口をきく」と同じで、「そろそろ良い頃よ」と言ってる時間と、「寝る」時間が一致していないといけません。だって、目の前にいるなかなか寝ない子に寝ろと言っているからです。「あの時」寝なかった子に「今」もうそろそろ寝ろとは言えませんよね。
時間にズレがないのでit is timeの後ろは「仮定法過去」が来ます。だから前半がIt is about time(現在)、It was about time(過去)、It will be abou time(未来)になっても、直後は全部went to bedになってます。
about timeやalmost timeが「もうそろそろしても良い頃よ」なのに対してhigh timeになると「もうとっくにしても良い頃よ」の意味に成ります。そして、仮定法を使わずに表現することもできます。
■もうとっくに起きても良い時間よ。
It is high time you got up.
=It is high time for you to go to bed.
=It is high time you should go to bed.
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