構文062「仮定法構文」その1「鳥だったらシリーズ」
■今、あたしが鳥だったらなあ。
I wish I were a bird.
=If only I were a bird!
=It is a pity that I am not a bird.
=I am sorry I am not a bird.
今日から仮定法の重要表現です。「したい」の意味の動詞は、want、hope、wish、desire と色々あるのですが、この中で wish だけがちょと違っていて、実現可能性がとても低いことを望む場合に使います。もうそれは願望というよりも妄想なわけで、だからI wishの後ろには仮定法が来ます。「今を悔やむときは過去形で悔やめ」でしたね。ここでやったの覚えてますか?I wishとほぼ同じ(本当はもうちょっと強い)妄想を表現するのが If only です。一方、下2つは妄想時間ではなく現実時間の表現です。だから、今のことは現在形で残念がっていますね。
仮定法は妄想時間の表現法ですから、現実の時間の制約を受けません。だから「時制の一致」のルールにも縛られません。つまり I were a bird と過去形で表現されていても、内容は今のことを言ってます。でも、まったく現実の時間とかけ離れてしまっているかというと、そうでもありません。
・I wish I were a bird. (今鳥だったらなあと、今思っている)
・I wish I had been a bird. (あの時鳥だったらなあと、今思っている)
・I wished I were a bird. (あの時鳥だったらなあと、あの時思っていた)
・I wished I had been a bird. (あの時よりも前に鳥だったらなあと、あの時思っていた)
「そうだったらなあ」と思っている時間と同じなら過去形、「そうだったらなあ」と思っているよりも前のことなら had+過去分詞形になってるのが分かりますか?
それでは、類題を解いてみましょう。
I wish I were rich.
= I am ( ) I ( ) not rich.
■僕が今金持ちだったらな。=今、僕が金持ちでないのが残念だ。
→I am (sorry) I (am) not rich.
I’m sorry you did not call on me yesterday.
= I wish you ( )( ) on me yesterday.
■君が昨日、訪ねて来てくれなかったのが残念だ。=君が昨日訪ねて来てくれてたらなあ。
→I wish you (had)(called) on me yesterday.
It is a pity that you don’t know how to do it.
=I wish ( )( ) how to do it.
■君がそのやり方を知らないなんて残念だ。=君がそのやり方を知っていればなあ。
→I wish (you)(knew) how to do it.
I wish it weren’t raining today.
= If ( ) it weren’t raining today.
■今日、雨が降ってさえいなければなあ。
→If (only) it weren’t raining today.
・
This was written by
yabu. Posted on
火曜日, 6月 7, 2011, at 2:51 PM. Filed under
「ヤバイ英語構文」. Bookmark the
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3 Comments
一番上の例文4つなんですけど、
下の二つは直訳すると、
今鳥ではないのが残念である ってことですよね?
ってことは今を悔やんでいるんじゃないんですか?
そしたらどうして後半が現実の時間になるんですか?
例文は4つともイコールで結ばれているので「今を悔やむ」と言う意味では全部同じです。ポイントは「事実」を述べているのか、「事実」とは反対のことを妄想しているのかの違いです。つまり、「あたしが今、鳥でないのが残念だ」は事実ですが、一方「今、あたしが鳥だったらなあ」は事実とは反対の妄想です。
ナルホド!!
よくわかりましたo(^▽^)o
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